2015年11月20日

アーティストとクリエイターの違い【踊る埼玉県民 Vol.18】

アーティストとクリエイターの違い【踊る埼玉県民 Vol.18】

アーティストとクリエイター

アーティストとクリエイターは似て非なるもので、ちょっと考えてみるとなかなか面白いところがあります。

まず、アーティストには出資者がいて、クリエイターには発注者がいます。

アーティストには、事務所やレーベル、などが出資、投資しています。

クリエイターには、発注者、つまりクライアントがいます。

どちらも、お金を出しているというところでは同じではありますが、ちょっと違うんです。

 

アーティストは、0を1にする人であって、その1を10にするために出資する人がいる。

クリエイターには、この1をどうにか10にできないかと依頼するクライアントがいます。

 

基本的にどの職種であっても、クライアントが望むことを全力で遂行するのが仕事です。

例えば天下茶夜のような広告クリエイティブエージェンシーがクライアントに望まれるのは、ブランディングやプロモーション、そして販売や集客など周知させる目的が大半を占めるので、人々が関心を持つ、あるいは振り向くこと、一言で言えば「面白いこと」です。

 

私は、面白いことを作るためなら手段を選びません。

手段を選ばないというと、なにか危険なことをしそうな聞こえですがもちろんそうではありません。

 

「意地」より「見栄」より「面白さ」

例えば人は、誰かに評価されたい、認められたいという思いを誰もが抱いていますが、それは同時に、否定されたくないという強い思いと常に背中合わせということでもあります。

何かの企画会議があったとして、あなたの意見が否定され、更に面白い代替案を出されみんなもそちらに賛同した。

その時、普通の人は悔しさを感じると思います。

特にクリエイターはここですねてしまう人が相当多いんです。

 

私がこの世で唯一信じているものは「面白さ」だけなので、誰の意見だろうと私は面白いものを最優先します。

そんな素晴らしいものを、一人の人間のつまらない意地や見栄で破棄できません。

 

例えば「そうだ埼玉」という映像一つとっても、企画、進行、営業、プロモーション、歌、ダンス、どれも私一人のアイデアだけで進めてきたわけではもちろんありません。

色々な人のアイデアや意見を取り入れながらブレストやミーティングを重ね、行動に移していく中で起きたことや気づきも取り入れ、より良い方へ計画や予定も臨機応変に変更しながら制作していきました。

 

なので、時としてどんなアイデアを捻り出すかというよりも、誰にどんな意見を乞うかの方が大事だったりもするんです。

とにかく誰かに聞いてほしいだけの恋愛相談とは違って、このボールを誰にぶつければ面白く変化して自分に返ってくるだろうかと。

私の脳はクリエイター脳よりも、プロデューサー脳の方が多く占めているのでよりそう思うのかもしれませんが、クリエイターはどうしても自分の意見が通らないとへそを曲げてしまいがちです。

私は、面白いものを作るためなら嫌いな相手だろうと幾らでも頭を下げますし、愛することさえできます。

そこに意地やプライドはなく、嫌なことだろうと、恥ずかしいことだろうと、苦手なことだろうと、やりたくないことだろうと何だろうと、面白いものを作るためならなんだってやります。

 

やりたいことをやるために、やりたくないことをやる

このメルマガでも書いた通り、そうだ埼玉の制作期間中も嫌な人にはたくさん出会いました

なんで平気でこんなことができるんだろう、言えるんだろう、という人も山ほどいました。

そんな奴はプライベートなら一発で激昂して終わりですが、面白いものを作るためなら嫌な相手でも私の頭なんかなら幾らでも下げれます。

頭を下げたり、意地やプライドもかなぐり捨ててやるといういことは、カッコ悪いという印象があるかもしれませんが、結局は、面白いものが作りたいのか、自分がカッコよく思われたいのかというところに帰結するんです。

面白いものを作っている人こそカッコ良いんであって、カッコよく思われたいという人に面白いものは作れないと、私は思っています。

音楽メーカー時代でも、新人アーティストには、売れて有名になりたいのか、または、自分が表現したいことだけをやりたいのか、と必ず迫っていました。

自分がやりたいことばかりやって有名になれる人はいません。

売れて有名になってはじめて自分が表現したいことが出来るんです。

 

みんなが遊んでいる中、誰もが面倒くさがるような勉強を頑張ってやるから、テストで良い点を取っていい大学に入れるんで、気の向くままに年中遊び呆けてる奴が、良い点取っていい大学には入れません。

嫌いな相手でも頭を下げなきゃいけないのが社会だなんてことが言いたいわけではなく、人々を一斉に楽しませ認知させるということは、それくらい難しいことだということです。

自我や、自分の正当性、理屈、意地やプライドを保ったまま人々を楽しませることができるほど世間は甘くありませんし、大衆は優しくありません。

 

発注者も受注者もプロ意識が大事

また、発注者と受注者においても、「お金を出してるんだから」といって邪険な扱いをしていると、やっぱり面白いものは作れないんです。

飲食店で、

「俺は客だぞ。金払ってんだぞ」

と横柄な態度で店員につっかかる輩と同じで、それでは作る側も気持ちよく調理も出来ないだろうし、回りの客たちにすればせっかくの食事を害され、誰もが嫌な気持ちになります。

どれだけ味がおいしくても、そんな状況ではまずく感じるのと同様、発注者が金で強引に受注者を動かしても、人の心を動かすようなものは出来ません。

 

プロフェッショナルは、常に最終的に出来上がるもののことを一番に考えます。

とは言え、もちろん、店員にしても稀にあり得ない人はいます。

いくらなんでもこれはないだろうという。

嫌な店員だったらそのお店には二度と行かないだろうし嫌な受注者だったら、その会社には二度と発注しない。

それで終わりです。

なので発注者受注者関係なく、そこにあぐらをかいてしまう人はもちろんよくありません。

「こっちは金を払ってんだぞ」

「それがどうした、そもそもこんな安い金で」

と、発注者も受注者もこういった状況になってしまうともうダメで、全員が同じ方向を向いた時にはじめて数百倍のエネルギーが生まれ、人の心を突き動かすものが誕生するんです。

 

一人で出来ることはたかが知れています。

ここに関しては、アーティストもクリエイターも全く同じです。

それは、発信する側の肩書や立場や事情がどうであれ、受け取るのは同じ一般大衆だからです。

どこか似ていて、どこか違うアーティストとクリエイター。

あなたは、0を1にするアーティストタイプか1を10にするクリエイタータイプか、または、それらを統括するプロデューサータイプでしょうか。

サラリーマンでも公務員でも大工さんでも、アーティスト、クリエイター、プロデューサー、それぞれの属性が必ずあるものです。

 
そうだ埼玉を制作する中で身についた人の判断基準

埼玉県から学ぶ、モテる人の正体

全国メディアに出続けた2週間の舞台裏

============

そうだ埼玉メルマガ登録



メールアドレス

本メルマガは購読無料です。

登録されると確認メールが届きますので、そのメールに記載されている「登録完了URL」をクリックしてください。「登録完了URL」をクリックされませんと、メルマガ登録が完了しませんので、ご注意下さい。

メールが届かない場合は、soudasaitama2@mm.tenka-jaya.comを受信許可設定にして下さい。


おすすめ記事