2014年11月07日

全国各都道府県のPR映像 vs 埼玉県PR映像【そうだ埼玉メルマガ3 Vol.06】

全国各都道府県のPR映像 vs 埼玉県PR映像【そうだ埼玉メルマガ3 Vol.06】

「なめんなよ?いばらき県」THE MOVIE

2014/02/13 に公開 再生回数75,595回

このMOVIE形式でも色んな県が制作していました。

綾部祐二さん、渡辺直美さん、アントキの猪木さん、磯山さやかさんが出演されています。

茨城って気持ちの部分では断然埼玉よりリードしてる。魅力度ランキング最下位だからもう振り切ってるのかもしれませんが、ちょっと前までは県のサイトのトップページにリーゼント頭の綾部さんと渡辺直美さんの写真が掲載され、「47位の県?上等でございます」と中央に書かれ、下には「なめんなよ、茨城県」。

県がヤンキー文化を逆手に取ってしまうユーモアさ。

埼玉はなんだかんだ中途半端に都会で人口も多く経済効果もある方だからいい気になって未だにかっこつけちゃってるところがあるのが玉にキズなんですが、意欲的なところでは茨城には随分差をつけられています。

ただこれ誰が仕掛けているのか分かりませんが、この映像、前半が全然面白くないんです。

フリがすごい長い。3分のところから始まるような構成だったらもっと見られていたと思います。

優秀なブレーンがつけば茨城は全県を引っくり返すようなものが作れる土台があると思います。でも結局はその優秀なブレーンも、誰を選び、誰がそれを決定させるかもセンスですから、これだけたくさんの有名人を起用しながらも、もう一つ伸びなかった。

でもそのうちまたすごいことをやってきそうな気がしますね。

 

「高知家」発表MOVIE

2013/06/03 に公開 再生回数142,468

後半、広末涼子さんがイメージプレイ的なものをしてくれるかどうか男たちが切望するという演出のみに振り切った所はすごく良いですよね。

細かいですが、ちゃんと広末さんに生足を出させているところも良い。県のPR映像だと、そういった露出的なところも控えさせられそうですが、それならそもそも彼女を起用する魅力も半減するし、これは「広末涼子=美人」という図式を強調しておかないとないと成立しない構成なので、その辺は良かったと思いますし、広末さんに呼んでもらいたい男たちがみんな手を挙げる中、知事もしっかり手を挙げてるところも良い。

ただ広末さんはもうそこそこなキャリアがある女優さんなので、セリフも「おお、広末の土佐弁だ~」というより、芝居として上手い、という見え方になってしまい、初々しさがないから、広末涼子に「お兄ちゃん」と呼ばれる魅力が少し弱い。今なら小島瑠璃子、いや、橋本環奈みたいな子がやったらものすごいハマってたでしょうね。

どちらも高知ではないですが。

せっかく広末涼子クラスの人を使えるなら、もっと面白いことが出来たと思います。

 

桃太郎のまち岡山 ももてなし宣言 THE MOVIE

2014/07/27 に公開 再生回数134,992回

高知の流れで考えると、これはかなり起用した人がうまくいったケース。福原遥がとにかくカワイイ。

「岡山県に15歳の美少女小学生来る」と、Yahoo!映像トピックスでも書かれていましたが、15歳の女の子にランドセル背負わせて踊らせ、パンチラまで披露させてしまう。

もちろんAKBなんかもよく履いてる見せパンですが県のPR映像でスカートの中がチラッと見えるシーンをきちんと採用している潔さ。

あんなの、ちょっと角度変えればスカートの中が見えないように撮ることや編集で切ることも簡単なわけで、意図して狙ったといっても過言ではない。

この「どんぶらこ 桃太郎のまち岡山のうた」という曲も結構いいんですよね。これは40mPという岡山出身のボカロ系のアーティストが昨年制作した曲なんですが、このアーティストは「NHKみんなのうた」で史上初となるボーカロイドによる楽曲制作を手がけたことでも有名な人です。

うーん、これには参りました、とひれ伏しそうでしたが、その前に福原遥って埼玉県出身じゃないか。

こら岡山県。福原遥返せこのやろう。

そう、岡山県は「ももてなし(おもてなし)」をテーマに「他県の人をおもてなす」的な意味合いで、福原遥を転校生的な扱いにしこの映像を成立させているんです。

そして終始福原遥の美少女っぷりを全面的に押し出し、見る人を釘付けにさせて岡山の良さを紹介する。

この手法はもうテレビ業界の常套的な手法でお見事としか言い様がない。

福原遥に「そうだ埼玉」踊って下さいって言ったらどうなるんでしょうね。いや、岡山の出てるんで…と断るのでしょうか。

福原遥、君は岡山と埼玉どっち取るんだ。

「断然岡山です」って言われても「そっか」って許しちゃいそうで怖いですね。。

美少女が持つ画の強さを正確に理解し、自軍になければ他軍から招き主人公にまでしてしまう、岡山の勝利。

 

県のPR映像でよく使われる「Pharrell Williams – Happy」は使用NG?

今、恋チュンやTHE MOVIE形式に続きや町のPRで最も使用されている手法って知ってますか?

「Pharrell Williams – Happy」

これはファレル・ウィリアムスという海外アーティストの2013年にリリースされた曲なんですが、この曲のPVは、色んな街の人達が音に合わせて踊ったり歌ったりしている映像なんですね。世界中でこの曲のPVをイメージした映像が投稿され話題となりました。

そして日本でも、今年の4月に原宿版が話題となりその後はいつものように、北海道、青森、秋田、奥州、新潟、宮城、福島、富山、名古屋、岐阜、滋賀、京都、大阪、神戸、広島、岡山、福岡、佐賀、大分、鹿児島、沖縄…と枚挙にいとまがないほどですが、恋チュン同様各所でこの曲を使ったPR映像をまたみんながこぞって作りYouTubeにアップしているんですが、恋チュン、MOVIE形式に続き、埼玉県は漏れ無くこちらもやっていません。

実は「そうだ埼玉」の立ち上げ当初も一度このverでの制作を検討したことがあるんですが、これ、実はちょっとグレーなんですね。楽曲権利元のユニバーサルが待った、をしているんです。

私も音楽業界に7、8年いたので分かりますが、AKB48の曲は公式からアップされたりもしているし権利元が了承しているのでOKなんですが、この曲の権利は海の向こうにあるので、海外から待ったがかかると日本はただのライセンシーですから、ストップをかけざるを得ないんです。

強制削除されたケースはまだないと思われますが、使用していいですか?と日本のユニバーサルに確認をすれば、県や市が無料使用するのはNGとなる見込みです。

アーティスト自身は、プロモーションだと思えば、ということで文句を言ってこないとは思いますが、海外ですし裁判大国として有名なアメリカですから、一民間人が趣味程度でやるならまだしも、大企業や、ましてや行政がこれをやるのは危険です。

神奈川県が許可申請をしたところ使用料がかなりかかるということでこの曲の使用は断念し、著作権の保護期間が切れているジャズの定番曲「アイ・ガット・リズム」を使用して海外向け映像に切り替えて作ったというのは以前ニュースで話題になりましたね。

ENJOY JAPAN! (神奈川県海外向けPR動画)
2014/07/28 に公開 再生回数15,786回

なぜ「恋チュン」は良くて「Happy」はダメなのか:神奈川県のああ勘違いの理由

大ヒットにあやかれず 県の海外向けPR動画高額で楽曲変え制作

一つ忘れてはいけないのは、恋チュンの再生回数はどれもすごく話題になりましたが、そうでないものもあります。その差は公式か非公式かなんです。

よく、目指せ公式!とタイトルにつけて恋チュンを上げている人達がいますが、公式からあがるということは、要はAKBオフィシャルYouTubeチャンネルからアップされるということであり、それは同時にAKB YouTubeチャンネルに登録している144万人に一斉に告知がされるということです。

なので、公式、つまりオフィシャルからアップされるだけで、どんな内容であっても最低のリーチは担保されるんです。

なので恋チュンで話題になったからといって、何をやってもうまくいくと思ってはいけません。神奈川の「アイ・ガット・リズム」ではまた知事が全力で踊っていますが、公開から4ヶ月経っても1万5,000ほどの再生回数。

でも、それでも神奈川県の積極性や、速度感はすごいものがあります。

 

というより、どの県も「県庁だから」「知事だから」「行政だから」という印象はあんまり受けません。

そう、基本的に県や市のPR映像を見たい人なんか誰もいないんです。世の中では連日楽しいテレビ番組が放映されているし、映画でもDVDでもインターネットでも楽しいもの、感動できるもの、エッチなものから何でも自由に見れる世の中です。

有限な人生の中で自ら進んで県や市の紹介映像を見たいと思う人なんか1人もいません。

だからどの県も、いかに見ている人が楽しんでもらえるかと考え、作っています。

埼玉県も、そこに関して言えばそろそろ変わってもいいのでは、と思ったりもします。

「そうだ埼玉」でより確信しましたが、埼玉県はいいロケーションが山ほどあり、面白い場所やモノもたくさんあります。

そして何より、いい「人」が多い。ノリが良くて、明るくて、ユーモアセンスがあって楽しい人が多い。

でもちょっと引っ込み思案なところがあるので、県が「俺が責任取るから全力で行け!」」と踊る大捜査線の室井さん並にどっしりと舵を取ってくれたら、もっと他県にも埼玉の良さを発信できると思います。

まだまだご紹介したい映像がたくさんあったんですが、長くなってしまったので、今日はこのあたりで。

 

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