藤井四段の連勝を止めた三郷市出身の“目力王子”佐々木五段とは
そうだ埼玉.com編集部
昨年10月、史上最年少となる14歳2カ月でプロ入りした藤井四段は6月26日に公式戦29連勝を達成しました。
これは、1987年に神谷広志八段(56)が樹立した28連勝という最多記録を30年ぶりに塗り替えた瞬間でした。
7月2日、東京都渋谷区の将棋会館で指された竜王戦決勝トーナメント2回戦では藤井四段の30連勝に期待が寄せられていましたが、佐々木勇気五段(22)に敗れ、連勝記録は歴代単独1位の29連勝でストップとなりました。
佐々木五段は、
「プレッシャーは感じましたが、私たちの世代の意地を見せたいなと思っていたので、壁になれたのは良かったです」と話し、また、
「竜王戦の(トーナメント)表ができてから藤井さんの対策をかなりしてきたので、努力が実って良かったです」と語る佐々木五段は、藤井四段の対局を何度か偵察に来ていて、その姿がネット上でも話題になっていました。
29連勝確かにすごいんだけど、そんな事お構い無しに次の対戦相手を睨む佐々木勇気先生面白過ぎるw pic.twitter.com/CIHMvVQXt0
— シローネ@ship6 (@sironessi) 2017年6月26日
ちなみに次の相手は佐々木勇気先生です。
スイスのジュネーブ生まれの棋士です。
じつは藤井四段の対局をよく見に来ていて、端っこに写って「妖精」って呼ばれてます。 pic.twitter.com/3Vd6R7qC04— とよし魔 (@boxmanjp_TYSM) 2017年6月26日
訪問の理由を聞かれた佐々木五段は「肌で感じるために来ました」と回答していました。
敗れた藤井四段は、
「途中、苦しかった将棋もかなりあるので、ここまで連勝できたのは自分の実力からみても出来過ぎでした」
「連勝記録はいつかは途切れるものなので、それは仕方ないと思っています。デビュー直後からこれだけ注目していただいたことで将棋に注目が集まっているのが、自分としてはうれしいことかなと思います」とお話されていました。
佐々木五段と藤井四段は2016年5月1日に愛知県岡崎市で行われた将棋まつり(非公式戦)で対局しており、この時も佐々木五段はプロ入り前の藤井四段を下していました。
この時は佐々木勇気五段が貫録を見せました。未だ公式戦で見せていない、藤井四段の投了姿。 pic.twitter.com/PFDAzeIz7w
— 涼暮 (@suzukure06) 2017年6月26日
佐々木五段は1994年、スイス・ジュネーブで生まれ、5歳頃から埼玉県三郷市で過ごしています。
出典 : 日本将棋連盟
三郷市立鷹野小学校、東京都立白鴎高等学校付属中学校へ進学し、都立白鴎高校を卒業。
2004年小学生将棋名人戦で優勝し、2008年4月には中学2年だった佐々木五段は当時の最年少記録の13歳8カ月で奨励会三段となっています。
この最年少記録は2015年、藤井四段が13歳2カ月に塗り替えています。
2010年、史上6番目の早さとなる16歳1カ月で四段となりプロデビュー。これまでの勝率は約6割8分。
八大タイトルの一つ「棋王戦」の挑戦者決定戦に勝ち進んだ経験もあり、渡辺竜王、佐藤天彦名人、羽生善治三冠を破ったこともある実力者です。
また、佐々木五段はその甘いルックスからイケメン棋士と称されていますが、「青いの」とも呼ばれているのは、将棋棋士東西対抗フットサルの試合に佐々木五段が参加した際に、サッカー日本代表の青いユニフォームを着ていたため、渡辺明竜王から「青いの、守備しろ!」などと呼ばれていたからだそう。
藤井四段同様、佐々木五段の今後の活躍にも期待です!
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