噂のランニング足袋「無敵」を履いてさきたま古墳に登った結果
そうだ埼玉.com公式ライター : 未衣子
行田市が舞台の小説、池井戸潤さんの話題の最新作『陸王』を読んで、こんな疑問を感じませんでしたか？
（kindleの電子書籍版で読みました）
「ランニング足袋って、どんな履き心地なんだろう……？」
『陸王』のこはぜ屋のモデルといえば、行田市にあるきねや足袋さん。
お店では、実際にランニング足袋を購入できるそうです。
というわけで、筆者も買ってみました！
じゃーん！
きねや足袋さんの商品は、その名も「無敵」！
これがうわさのランニング足袋か……。
早速その履き心地をたしかめるべく、ある場所へと向かいます。
さきたま古墳公園を走ってみよう？！
向かったのは、きねや足袋さんと同じ行田市にある、さきたま古墳公園です。
ご覧の通り、とても広々としています。
数多の古墳が一挙に集う“聖地”として、古墳ファンのあいだでも人気の高いこの公園ですが、実はちょっとした運動にもぴったりのスポットなんですよね。
天然ゴムのソールから伝わる、土の感触がたまりません。感覚としては、ほぼ素足です。
天候はバッチリ！ 動きやすい服装をしてきました！ いよいよランニングのテストをするぞ！
……と言いたいところですが、ここで、ある重大な問題に気がつきました。
そう、１日じゅうデスクに向かって文章を書いているだけの運動不足ライターには、 ランニングできるほどの体力がないのです……。
忘れてた！
もはや、このままランニング足袋を履きながら車を運転して帰るしかないのでしょうか……？！
丸墓山古墳に登ってみよう！
しかし、さきたま古墳公園を侮ってはいけません。
ランニングできないなら、古墳を登ればいいじゃない！
さきたま古墳公園には、“登れる円墳”としてその名を馳せる「丸墓山古墳」があるのです。こうなったら登るしかありませんよね？
石段に乗ると、まるで足の裏から直接伝わってくるかのような、岩肌の触感が……。
ちなみに、丸墓山古墳では階段の序盤以降に丸太が使われているのですが、これもまた踏んでみると面白い感触です。
頂上までたどり着くと、息切れして汗だくになっていました……。
たしかにシューズは圧倒的に軽いのですが、それ以上に筆者が運動不足です。
ひたすらに登り、「あと数段で頂上だろう！」と思って上を見上げたら、まだ2割くらい道が残されていました。
さすがの「無敵」のパワーを借りても、この運動不足を完全にカバーするのは難しいのか……。
とはいえ、丸墓山古墳の頂上から見下ろす行田市は絶景です。
ここまで頑張った甲斐がありました！
稲荷山古墳に登ってみよう！
さきたま古墳公園で、丸墓山古墳の次に登りたい古墳といえば「稲荷山古墳」でしょう。
稲荷山古墳は、いかにも古墳らしい形の前方後円墳です。カギ穴のようなフォルムが面白いですよね。
それではさっそく登って……
おや？ 看板に何か書いてあるようです。
稲荷山古墳の整備工事のため墳丘に登れません
いや、そんなこと言われても！
稲荷山古墳は、2017年3月ごろまで、立ち入り禁止となっているようです。
というわけで、古墳を大切にするためにも、今回は稲荷山古墳に登るのは見送りです。
また登れるようになったら、そのときはランニング足袋で稲荷山古墳の感触をたしかめに行きましょう！
素足のように感覚が研ぎ澄まされる「無敵」
諸事情によってランニングはできなかったものの、さきたま古墳公園で遊ぶだけで、ランニング足袋の良さを存分に楽しめました。
小説『陸王』の作中でも重要なポイントを担っているソールですが、実際の「無敵」のソールにも、素足感覚の繊細さがあります！
素足感覚で“人間本来の走り”を取り戻せるのがランニング足袋の強み。
その一方で、まるで素足のように皮膚感覚を研ぎ澄まし、いつもの散歩をちょっと楽しくしてくれるという、別の側面での魅力もありそうです！
芝生、砂利道、れんが、アスファルト、岩肌、丸太……今回だけでも、足の裏にかなりのバリエーションの刺激を感じ取れました。
これなら、運動不足な人でも十分に楽しめるのではないでしょうか？
というわけで、さきたま古墳もそうだ埼玉.comに掲載、と。
今回ご紹介したさきたま古墳公園の「丸墓山古墳」と「稲荷山古墳」は、園内に数ある古墳の、ほんの一部です。
さらに古墳を見てみたい方や、ランニング足袋を履いてみたい方は、行田市へ遊びに行ってみましょう！
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埼玉で文章を書くうさぎ。ゴーストライターとして生計を立てている。好きな埼玉は、鳥居観音、聖天宮、オートレストラン鉄剣タロー、ご当地キャラのカパルなど。鴻巣市在住。
