試される電車「武蔵野線」に初めて乗った人が感じることベスト3
ライター : ピイロ・タッカー
若いころ、男子数人集まって酒を酌み交わせば、盛り上がるのは女性の体の話であった。
それが40歳も間近になってくると女性の体の話は影を潜めて、親や自分の体の話が増えてくる。
不健康アピールから…
当時は、どれだけ酒を飲んだとか何時間しか寝てないだといった不健康さをアピールすることがアイデンティティだった。
しかし今となってはバリウム飲んだとか日付が変わるころには眠くなるといった健康さをアピールするようになっている。
「オレは27歳で死ぬ!」と言っていたロックンロールな友人も、先日「人間ドックなう」とLINEしてきた。
気持ちはまだまだガラスの10代ではあるが、確実に体は老いてきている。
健康が試される電車「武蔵野線」
先日、とある電車に乗った時にそれを痛感した。
それが「武蔵野線」である。
ボクが通勤に利用しているのは、JR京浜東北線と埼京線で、朝は遅延と痴漢と満員が標準装備されている。
夜も、線路を徘徊したりダイブする人がいるため、時刻表が意味をなさないというイカした路線だ。
しかし、それでも武蔵野線よりかはマシだと思えてしまう。
1.どこに着いたのかわからない
動体視力
ここ数日、仕事で何度か武蔵野線に乗る機会があったのだが、最初に感じたのが、自分の降りる駅に着いたのかが分からないということである。
まず車内には、今がどこの駅なのか、次がどの駅なのかを知らせてくれる液晶ディスプレイが装備されていない。
路線図だけがこれ見よがしに貼ってある。
そうなると駅に着いたときに、駅名の書かれた看板で確認するしかないのだが、
なんかもう看板が少ない!
窓はところどころブラインドが閉まっているし、必死で見るも動体視力が追い付かない。
ここがまず最初に自分の老いを感じた瞬間である。
2.アナウンスが聞き取れない
聴力
あとは車掌さんのアナウンスを頼りにするしかない。
しかし、桑田佳祐くらい濁して話す人や、カヒミ・カリイくらいウィスパーボイスな人だったので、集中していないと聞き取ることができない。
ここでは聴力も試される。
浦和への理解
体力
そして、ボクが降りたい駅は南浦和駅なのだが、やれ西浦和だ、武蔵浦和だ東浦和だと、いろんな浦和が押し寄せてくるので毎駅ドキドキさせられる。
なんかもう京都くらい一見さんに厳しいシステム。
それでいて間違えて違う駅で降りようものなら電車が全然来ない。
猛暑だってのに。。。
ここで体力が試される。
同じJRでも武蔵野線は別格
同じJRなのにこうも違うもんかね?
乗るためには動体視力、聴力、体力が必要となり、老いた体に鞭を入れてくる。
まさに「試される電車」武蔵野線。
そのくせ自分は風や雨ですぐ止まる。
相手に厳しく自分に優しい電車、武蔵野線。
でも、まぁ、ボクは好きですけどね。
昼はサラリーマン、夜は町の平和を守るため日々パトロールに余念がない。基本的に1杯目はビールだが2杯目以降はウーロンハイに切り替える健康志向。草加市出身、川口市(西川口)在住。