つんで、学んで、飲む!さやまちゃ塾でお茶とふれあってみた
ライター: anna79
狭山茶といえば、日本三大銘茶の一種。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」という言葉もあり、とても人気です。
その狭山茶のワークショップがあるというので、さっそく体験してきました!
さやまちゃ塾に参加してみた
今回参加したワークショップは、「さやまちゃ塾」というもの。
狭山茶に関する知識を学び、実際にお茶と触れ合うことができます。
今回は、以前そうだ埼玉.comにて取材させていただいた、COOL SAYAMA TEAプロジェクト代表の平山さんと、
将来お茶に関するビジネスを始めたい友人の埼玉県民Aちゃんと、一緒に参加させていただきます。
そして今回のさやまちゃ塾の舞台は、横田園というお茶農園さん。
笑うと関ジャニ∞の村上くんに似ている横田さんに、教わっていきます。
プログラムの始まりは、座学から。
さやまちゃ塾の丸澤さんにお茶に基礎知識を教わります。
そして「これを飲んでみて」と出された、二種類のお茶。
一つは軽やかで飲みなれた味、もう一つは渋みとうまみを感じられる味でした。
前者はコンビニで市販されているもの、後者は横田園のお茶だそう。
同じ「お茶」というカテゴリーでくくっていいのか疑問を持つくらいの大きな差でした。
座学では、狭山茶がおいしい理由も教えてもらえます。
狭山は気候が涼しいので、肉厚の葉が育つんです。
また、さやま火入れという独特の工程を踏むことで、香ばしさがアップします。
実際に茶摘みをして工場見学を
座学が終わると、茶摘みに出かけます。
さっそく茶畑へとやってきました。青い空に緑の茶葉がよく映えます。
お茶のどの部分を、どんな風にとればいいか。
しっかりレクチャーしてもらってからスタートです。
参加者たちは散り散りになり、ひたすら茶葉を集めます。ここで集めたお茶は持ち帰れるということで、気合も入ります。
「ある段階までいくと、みんな無言でひたすら作業しだすんだよ」という丸澤さんの言葉通り、三人ともみな無言でむしって・むしって・むしりまくります。
平山さんはあっという間に畑の奥の方へ。
無心で手を動かしていると、珍しいものを発見。
このコロコロとした丸い物体、実はお茶の実なんです。
あまり知られていませんが、このお茶の実をかたどった家紋もあるということで、昔から日本人とお茶が密接なかかわりを持っていたことを感じます。
このかわいらしいのが、お茶の花。
秋に咲く花で、見つけたらハッピーになれるという参加者の方もいるそう。
茶摘みが終わると、横田園の工場へと場所を移します。
工場に入ると、ふわっとお茶のいい香りがします。
様々な機械が大きな音を立てて動いている様子は圧巻です。
横田さんに、どの機械がどんな作業をしているのか、一つ一つ教わります。
目の前でもまれたりふるいにかけられたりしている茶葉の動きは激しく、いつもの「緑茶=ほっと一息」というまったりしたイメージとはかけ離れていました。
お茶によく合う練りきりを作る
工場見学が終わると、練りきり作りに入ります。
練りきりとはあんこを使った和菓子の一つで、お茶菓子としてよく出されます。
狭山茶をよりおいしくいただけるよう、お料理開始!
まずは先生に、練りきりについて教わります。
砂糖や小豆あんが流通した江戸時代にうまれたものだそう。
一通りの説明を聞いたら、まずは紅葉型の練りきりを作ります。
生地に色を付けて、こねこね。名前の通り、こねるときには生地を指でちぎって(切って)、練ります。
何度も繰り返すと色が均一になり、香りも立ってくるんです。
先生が手取足取り教えてくれるので、サポート体制はバッチリ。
あんこを包んだら整形し、葉脈をかいたら出来上がり。
基本がわかったら、二つ目に入ります。
ここからはどんな形でもOK。それぞれが思い思いの形を作ります。
私はせっかくなので、あれを作ってみました。
これ、分かりますよね?埼玉県民なら、分かってくれますよね?
そう、どこからどうみてもコバトン。
学生時代、遅刻欠席をせず宿題も100%出してペーパーテストの点数も悪くなかったのに通知表で美術の評価が3だった私の限界です。
ちなみに顔色が悪いのは、せっかくだからお茶の緑色を使いたかったから。
(といってもオリジナルも紫だしあまり変わらないですよね)
この練りきり、その場で食べても持ち帰ってもいいそうです。
練りきりと一緒にいただくのは、横田園が品評会に出品した上質な狭山茶。
お茶のほどよい苦みが練りきりの甘さで強調され、お茶、練りきり、お茶、練りきり…..とエンドレスに止まりません。
そして、先ほど自分たちでつんだ茶葉のお茶もいただけました。
早業に驚きつつ飲むと、「自分でつんだ」と思いがわいてきていつもより二倍くらい美味しく感じます。
テストを受けたら修了証獲得!
さやまちゃ塾は最後に、テストがあります。
一日を通して学んだことを忘れていないか、みんなでチェック!
無事、三人とも全問正解できました。
テストに合格すると、終了証書がもらえます。
これで私も、狭山茶マスターへの道の第一歩を踏み出しました。
そして帰り際、お土産までもらえます!
「せっかくだしこれからはお茶をもっと飲みたいけど、ティーパックしかできないな」と思っていた矢先に、なんとこんなに立派な急須をもらってしまいました。
まさかこんなものをもらえるなんてと驚くばかり。
また、自分でつんだお茶の残りも持って帰ることができます。
どんな風に使おうかなと思っていたところ、「天ぷらにするとおいしいですよ」と教えていただきました。
お茶の天ぷらを家で揚げるなんてなんとも通で大人な行為……ぜひチャレンジしてみようと思います。
せっかくなので園内にある売店にも立ち寄ってみました。
緑茶や狭山茶を使った紅茶、茶そばなどがあってお土産にぴったり!
さやまちゃ塾に参加しよう!
お茶についての知識が深まり、実際に体験を通じてお茶の面白さを感じられるさやまちゃ塾。
参加方法は簡単で、ネットから予約をするだけ。
日程によってどのお茶園に行くか変わるのですが、お茶園によって内容が少しずつ変わります。
今回の横田園さんでは練りきり体験ができましたが、他の園ではまた別のコンテンツが用意されているそう。
ちなみに、茶摘みができるのはこの日が今年最後とのことでした。
また春になると茶摘み体験ができますが、冬の間は別の内容に切り替わります。
料金は、一人5400円。
2時間半のぎっしり内容がつまったワークショップとお土産がもらえることを思うと、かなりリーズナブルに感じます。
今回の体験を振り返ってみて思うのは、「自分は意外と、お茶について何も知らなかったんだな」ということ。
茶畑に映えているあのお茶っ葉が、どうやって湯飲みに注がれるお茶に変わっていくのか、その過程を見るのはとても楽しかったです。
他にも「細くて、長くて、ツヤがある」といういい茶葉の条件なども教わり、参加前よりも確実にお茶について詳しくなったと自信がつきました。
そして何より、楽しい!
毎日10時間以上パソコンとにらめっこしてせかせかと生活している中、狭山のゆっくりした時間の中で茶摘みをして、丁寧に淹れたお茶をいただくのはとても贅沢な時間。
カップルや家族連れで参加する人も多いとのことですが、最高の休日が過ごせそうです。
お茶好きさんはもちろん、「次の土日、何をしようかな」と悩んでいる方にも、ぜひ足を運んでほしい場所です。
さやまちゃ塾
開催:毎週土曜日・日曜日所要時間:2時間半
料金:5400円
参加:事前予約必須
革命前夜の狭山茶 COOL SAYAMA TEA プロジェクトに迫る!
狭山茶の味を継承するイケメン6代目【狭山茶 横田園×そうだ埼玉Tシャツコラボ!】
東京で生まれ、一瞬神奈川に住み、千葉で育ち、現在埼玉に住んでいます。グルメ情報やイベント、美容に関する、埼玉ならではの記事を皆さんにお届けします!埼玉県草加市在住