「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」大宮発で埼玉県縦断!
公式ライター : シオ・コージ
路線バスを乗り継ぎ時間内に目的地までたどりつけるかを競うテレビ東京「路線バスの旅」が、3/28の放送で埼玉を出発し富山へゆく道中をオンエア。これは見なければとチャンネルを合わせてみた。
この番組では前回も太川陽介、蛭子能収の初代コンビがマドンナ田中律子とともに池袋から埼玉を縦断し、新潟への旅にチャレンジしている。
このときは県内を脱出するのにかなりの苦戦を強いられ、見ているほうもやきもきしたが、さて今回は……
芥川賞作家は埼玉出身!
出発は大宮駅西口。
埼玉県民が行き来するスカイウォークに、田中要次と羽田圭介のレギュラーコンビ、そして今回のマドンナ、東ちづるが登場。
ちなみに羽田は埼玉県東部・松伏町の出身。
高校時代は東武バスで通学していたとか。今回の埼玉縦断は土地カンがきいて心強そうな味方だ。
3人はさっそくコースの検討に入る。新潟経由で日本海へ出るか、最短距離でまっすぐ西へ向かい長野を抜けるか……。
北上するなら最初の目的地は上尾、西へ向かうなら川越だ。
上尾へ出たほうがコースの選択肢が多そうという理由で北へ向かうバスを選択、上尾に着いて観光物産案内所で情報を入手する。
ところで上尾のおみやげってなんだろう?
埼玉在住の筆者にも想像つかないのですが……。
地元のゆるキャラ・アッピーも登場。
名前の由来は「上尾の「あ」プラス、ハッピー」とのこと。
こんなゆるキャラ、初めて知った。埼玉は広い……。
(イラストは筆者が描いたもので実物とだいぶちがうのでご了承を)
まっすぐ進めない……
三人は上尾で海鮮丼のランチ。「海なしの埼玉なのに刺身が……」と自虐ギャグ。
まっすぐ鴻巣へ向かいたいところだがバス路線がなくて、いったん中原という町へ向かい、そこから鴻巣免許センター行きのバスに乗る。
鴻巣の運転免許センターといえば免許失効した埼玉県の不良ドライバーが集まる聖地だ。
筆者も何度もお世話になった。安全運転についてありがたい講義を受け、凄惨な事故現場が映ったビデオを見せられ、少しだけ改心してきれいになった免許証をもらうが、元の木阿弥ですぐに違反を重ねてしまう、いわくつきの場所だ。
鴻巣からもいったん東松山、そして熊谷と、路線の関係でジグザグに進む。
まっすぐにいけないのがもどかしいが乗り継ぎは順調でめでたく県中央部・熊谷着。
ここから群馬県太田をめざすが、伊勢崎方面へ向かうなら本庄へ出たほうがいいとバスの運転手さんからアドバイス。
この地域は埼玉と群馬が複雑にからみあって勢力争いを繰り広げているようだ。
早々と他県へ入ってしまうかと思ったが、もうしばらく埼玉を走るらしい。県民としては少しうれしい。
電車ならあっという間なのに……
夕方5時ごろ深谷着。
深谷名物、レンガの駅舎も紹介。渋沢記念館まで行って、そこから歩いて本庄へ。バス路線のない区間を徒歩で移動するのはこの番組では有名だ。
新一万円札の顔になる渋沢栄一もしっかり紹介し、
2019年12月26日
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今回の旅の初歩き。
7キロもの距離だったが、埼玉は平地が多く、急な山坂がないぶん楽だったようだ。
夜8時台に本庄から伊勢崎に向かうバスに間に合い、初日にめでたく埼玉脱出。
地方だと夕方でバス終了なんて地域も多いが、さすがは首都圏だ。
太川・蛭子組のときはそうとう苦労したが、今回は比較的スムーズに埼玉を抜けてめでたく富山にゴールイン。田中・羽田のコンビもレギュラー存続が決定した。
首都圏埼玉の意外な弱点
今回のバス旅、地元民としては地理を把握しているだけについ「自分だったらこうするのに」と感情移入しながら見入ってしまった。
首都圏だからさぞかし交通の便がいいだろうと思っていたが、まっすぐ行けずにジグザグに進まなければならない箇所も多く、埼玉の意外な弱点も明らかになった。
4月に入り陽気もよくなったが、相変わらず自由に外へ出かけられない毎日が続いている。気分も滅入りがちだがこういった旅番組でリフレッシュしてみては?
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サイタマの片隅に生えた雑草ライター。県東部の地域フリーペーパーを中心に執筆。得意ジャンルは本、映画、音楽などですが、書く場所がなくてもっぱら個人ブログで発表。春日部市在住。