映画『翔んで埼玉』海外の反応って実際はどうなの?生のコメントを覗いてみた
公式ライター : 富築
伝説的な大ヒット作品となった映画『翔んで埼玉』。
国内のみならず海外でも大好評……、とニュースでは言われていますが、実際に海外の一般人にインタビューしている映像などを、私は見たことがありません。
そこで、実際のところ海外の視聴者はこの作品をどう思っているのか、海外ネット民のコメントを覗いてみました。
空前絶後の壮大な茶番劇『翔んで埼玉』
2019年2月22日に公開された映画『翔んで埼玉』。
とんでもない「埼玉ディスり作品」として、上映前は「さすがに埼玉県民も怒るんじゃないの?」「ひどいテーマの作品だ」などと一部では酷評されていました。
ところが、ふたを開けてみれば埼玉県民を中心に大ヒット!
1回観ただけでは飽き足らず、何度も映画館に足を運ぶ県民もいたほどです。
埼玉県内の大手企業や有名店も、競い合うようにコラボ商品を発売していました。
さらに、第43回日本アカデミー賞では最多12部門で優秀賞を受賞!
興行収入も37億円を突破しました。
2020年01月17日
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翔んで埼玉 海外ネット民の感想は?
「翔んで埼玉は海外でも評判が良い」というニュースを見たことがある方は多いはず。
確かにイタリアの映画祭では、「この国にも同じような都市同士の関係があるから面白かった」と高評価でした。
でも、「さすがにちょっとお世辞が入ってるんじゃないの?」と思いませんでしたか?
作品が素晴らしかったことは確かですが、映画祭の場で日本人から日本の映画について質問されて、悪いコメントをする人はいないはずです。
そこで、実際に海外の方たちが交流しているサイトを覗いて、生の声を集めてみました!
YouTubeのコメント欄 ①
翔んで埼玉のトレーラー動画を、海外ユーザー向けにアップロードしているユーザーがいました。
もちろんこれは良いことではありません。
今回は海外ユーザーの生の声を知るために、あえて参照してみました。
- 「東京から乗ったANAでこの映画を観たよ(笑)」
- 「僕は羽田行きの飛行機で観た。驚くほど楽しい映画だ!!」
- 「私も東京行きのフライトでこれを観た。かなり面白い、良い映画だと思う」
- 「僕もシドニー行きの飛行機の中で観た。(あまりに笑いすぎたので、)僕の隣に座っていた人は、僕が狂ってしまったと思ったに違いない」
- 「史上最高の飛行機映画だね!」
「飛行機の中で視聴した」という人がかなり多かったです。
また、埼玉・東京・千葉・神奈川の関係性を、自国の状況と重ねている人もいました。
- 「この作品に出てくる地域は、ニューヨーク市とニュージャージー州、コネチカット州の関係性とまったく同じですね」
- 「イギリスも南北で地域的な差があるよ」
そして、キャストに関心を寄せる人も。
- 「トレーラーのラストに登場した女の子は、アイドルグループAKB48の島崎遥香だよ。彼女は埼玉県出身なんだって」
- 「オレンジ色の髪の女の子は誰?」
合計約30件のコメントはすべて好意的なもので、否定的な内容は1つもありませんでした。
YouTubeのコメント欄 ②
翔んで埼玉のレビュー動画に寄せられていたコメントの抜粋です。
- 「私も観ました。ばからしいけど面白かった!」
- 「メインストーリー(埼玉開放戦線編)もサイドストーリー(現代編)もどちらも好き。百美が埼玉関連の単語を耳にしたときの反応も面白かった。ところで、百美って男・女どっち?」
- 上のコメントへの返信「百美ちゃんは男の子ですよ。東京都知事が『息子』と言っていました。でも、スーパーフェミニンな男子なので、女性の二階堂ふみさんが演じていました。そうそう、だから彼らの恋愛関係は男子同士ということになりますね」
- さらに返信「そうなんですね、ありがとうございます。彼らが幸せなら私は満足です。二階堂ふみさんはぴったりの役でしたね」
こちらの動画も、良い内容のコメントがほとんどでした。
唯一悪い内容だったコメントは、「日本の映画館では、笑ったりせず大人しくしていないといけないから辛い」というもの。
きっとこの方は、映画館で声を出して笑いたかったんでしょうね……。
どうやら「翔んで埼玉は海外でも高評価」という話は、お世辞抜きの紛れもない事実だったようです。
海外版は英語訳が素晴らしい
翔んで埼玉の英語版のタイトルは「FLY ME TO THE SAITAMA」です。
「ふ~ん、で?」と思った方は、ぜひ口に出して発音してみてください。
「FLY ME TO THE SAITAMA」。「THE SAITAMA」、「ザ・サイタマ」。
そう、限りなく「ださいたま」に音を近づけているのです!
本来なら地名であるSAITAMAに、わざわざTHEを付ける必要はありません。
もっともこのことは憶測に過ぎないのですが、翻訳者が「SAITAMA」という単語にかなり特別な意味を持たせていることは間違いないでしょう。
ちょっとしたことではありますが、翻訳者の作品への愛が感じられますよね。
また、同作を代表する名台詞「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」は、「I know what that Saitamese needs. Feed it some weeds! 」と訳されていました。
needs・feed・weedsでしっかりと韻を踏んでいるのです。
このおかげで、非常に印象的な強いセリフになっていました。
翔んで埼玉が海外でも大ウケしたのは、この英語字幕によるところも大きいのかもしれませんね。
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美味しいモノ探しが大好きな主婦兼webライター。趣味は川越市内の散策とイラスト描き。川越市在住。