行田市が舞台の池井戸潤最新作「陸王」が発売!実在する陸王のモデルとは…?
ライター : となりのスゥさん
埼玉県行田市が、足袋の名産地だとご存知でしたか?
近年、ポップ足袋や、従来の形にとらわれないファッション性の高い足袋が注目を集めていますが、行田市では、今でも伝統的な足袋が生産されています。
2017年11月08日
【動画】日本遺産のまち埼玉県行田市が足袋の自動販売機を設置
昭和13年には、全国シェア率80%を誇っていましたが、戦後の衣服の移り変りにより激減しました。
しかし現在も、全国トップシェアを走り続け、和装文化を支えています。
現在の行田市が舞台として描かれる“夢を賭けた戦い”
映像化もされた『半沢直樹シリーズ』や『下町ロケット』など、働く人にエールを送るエンターテインメント小説でお馴染みの池井戸潤さんが手がけた陸王が7月8日(金)に発売されました。
どこか『半沢直樹』や『下町ロケット』を彷彿させるような、プロモーションムービーも公開されています。
行田市の老舗足袋業者「こはぜ屋」を舞台に、斜陽傾向にある足袋作りと並行して新規事業を立ち上げ、社運を賭けた戦いに身を投じる夢と情熱の物語。
「陸王」という足袋の製造技術を生かしたランニングシューズ開発から、こはぜ屋存続の危機、世界的スポーツブランドとの競争や市内銀行とのやりとりなど、次から次へとこはぜ屋には乗り越えられそうにもない困難が降りかかってきます。
決して敏腕とは言えないこはぜ屋社長ですが、悩みながら、衝突しながらも、仲間や家族に支えられ困難をどのように乗り越えていくかが読みどころ。
読み終わった後、会社とは、働くとは、信頼とは、仲間とは、とじっくり考えることでしょう。
「陸王」に登場する「こはぜ屋」にはモデルになった業者がある?
本作には、行田市内にある「きねや足袋」さんが取材協力として参加されています。
こちらで作られた「ランニング足袋MUTEKI」が、本作に登場する「陸王」ですね。
老舗足袋業者だからできる、足にフィットして限りなく素足に近い感覚を実現したシューズです。
手縫い部分もあり、柔軟性と細部まできちんと処理された職人の技術が光ります。
「陸王」を読んでいると行田市の情景が浮かぶ
出典:行田市
作中には、行田市の観光スポットが出てきます。
特に印象的なのが水城公園。
四季折々の草木が咲き、市民の憩いの場でもあります。
「陸王」を読むと行田市に行きたくなる!
「陸王」を読んだ後に行田市に訪れると、作中の景色と、実際に目で見た景色がしっかりと重なります。
埼玉の片田舎にあるこはぜ屋の挑戦と戦いの記録を、是非あなたも一緒に感じてください。
【動画】日本遺産のまち埼玉県行田市が足袋の自動販売機を設置
初回視聴率14.7%!行田市が舞台の「陸王」ロケ地に埼玉県はいくつ出てた?
噂のランニング足袋「無敵」を履いてさきたま古墳に登った結果
思い立ったが吉日、楽しいことドキドキワクワクを探すのが趣味。演劇とキックボクシングと小鳥が好きなwebライターウーマン。加須市在住。