好きな事を楽しく発信しよう!さいたま商工会議所青年部が9月18日にオープン講演会を実施
ライター:なかむらあい
「自分で仕事をしよう、会社を立ち上げよう」と考えたとき、気がかりなことって何でしょうか?
もちろん資金面も大きな要素になるのですが、助けてもらえる人存在や心の支えは、自分自身がやりたい仕事を実現するのには欠かせない要素になってくると思います。
特に、地域のつながりや助けがどのくらい得られるのか?という部分は大きいと思います。
今回は、そんな地域のつながりを重視した取り組みを積極的に行なっている、さいたま商工会議所青年部に話を聞いてきました。
全国No.1会員数のさいたま商工会議所青年部とは
左 : さいたまYEG会長の木内徳雄さん(株式会社 井上建築工学設計事務所代表取締役所長)
右 : 横山泰史さん(花のモナミ 株式会社モナミ専務取締役)
さいたま商工会議所の青年部は、全国で最も多い会員数がいるんだとか。
今回はそのさいたま商工会議所青年部(以下、さいたまYEG)が主催し毎年行なっている、オープン講演会(今年は、9月18日・浦和で開催)の事前取材に、さいたま市北区の井上建築工学設計事務所さんにやってきました。
毎年開催しているさいたまYEGのオープン講演会は、会員以外でも参加できる公開の講演会で、ビジネスのヒントになるようなもの、地域の要望に応えられるような企画を目指して実施しているイベントです。
2019年9月18日 オープン講演会「好きな事を楽しく発信しよう!」
今回は「好きな事を楽しく発信しよう!つながりの経済から消費が生まれる」と題して、SNS発信を使ってビジネスを楽しむ方法について、エクスペリエンスマーケティング・藤村正宏さんを講師に招いて開催されます。
オープン講演会の詳細→藤村正宏エクスマセミナー
婚活イベントの醍醐味
ーーーさいたまYEGの取り組みの中で、最も盛り上がる企画って何でしょうか?
木内「さいたま婚活ですかね。毎年多くのご成婚の報告をもらえる事業になってきました」
ーーー婚活?確かに盛り上がりそう!
木内「毎年、募集を超える申し込みがあります。去年は、11月3日(土)に、さいたまスーパーアリーナで実施したんですけど、男女あわせて約300名が参加してもらえました」
ーーー地域を盛り上げるという意味で、若い人たちを応援する元気になるような取り組みですね。
木内「さいたまYEGのことを知ってもらいたいという思いもあります。例えば、若い人の中でもこれから事業を立ち上げたい人など、知ってもらうきっかけ作りは大事じゃないかと」
ーーー確かに商工会議所というと、地元の主みたいな人の集まる場所というイメージがあったけれど、若い人というとこれから自分で仕事を始めたいという人もいますもんね。
木内「若い人に知ってもらうことは大事だけど、前提としてこの地域でビジネスをするのであれば、まずは地域が元気にならなきゃ、という思いがあるんです。そういう意味で、自治体との連携は地域への貢献という意味が強いと実感しているところです」
ビジネスとプライベートを分けず楽しくやるSNS発信?
ーーー今回、オープン講演会ということで講師として招く藤村正宏さんは、SNSの活用で個性を発信しビジネスを楽しくやろう、と提言している方ですが、SNSについてはどうですか?
木内「確かに自分自身、アカウントはあるもののTwitterもFacebookも発信するところまではなかなか…」
ーーーでもビジネスにSNSは欠かせないものだとは思う?
木内「そうですね、会員の中でもSNSを使いこなせてる人ってまだ少ないのが現状なので」
ーーー藤村正宏さんのいうエクスペリエンスマーケティングでは、プライベートと仕事を分けず、つまり遊びと仕事を分けずに楽しく発信してビジネスも活性化しようというものだと思いますが…
木内「そうなれば理想の形だと思います。ただ、自分の場合、会社の立場やお客さんのことも考えると、写真をあげての投稿はプライバシーの問題もありハードルが高いなと思います。まあ、やろうと思えばやれるのかも知れませんが(笑)」
ーーーそういう意味でも、さいたまという地域から楽しくSNSを発信・活用し、仕事も活性化するのが大事という考えになるのでしょうか?
木内「はい・先ほど婚活イベントでも話しましたが、地域が活発になって横のつながりが広がればいいな、と思います。さいたまYEGでも積極的にSNSを活用している会員はまだ少ないし、実際に忙しくて続かない人もいます」
「ただ、やらなきゃという思いは確実にあって、横山さんのように実際に仕事に繋がっている事例があるので、今回このような講演会をやることになったという感じです。これから仕事を始めたい人、さいたまに住んでいるけどまだ横のつながりがない人なんかも含めて参加してもらえればと」
確かに、SNS発信を楽しんでやることって続けるのが一番難しいのかもしれません。
情報交換するときはできるだけ多くの人と関わったほうが良いし、SNSが仕事に活用できるという事例を実際に聞くことができるというのは貴重です。
共通点は「つながり」会うことのほうが価値になる時代へ
今回のオープン講演会の趣旨をうかがう中で、講師として招く予定の藤村正宏さんのマーケティング(エクスペリエンスマーケティング)の考え方と、意外な共通点が見えてきました。それは「つながり」を持つという点
「つながり」を持つことでもっと地域も元気なる、仲間が増えて活発になる、そんな思いがありました。
ーーー会員数がトップということですが、実際にはどのくらいいるのでしょうか?
木内「だいたい450名くらいの会員がいます。会員には手帳が配られ規約や役割分担も記載されています。これだけいると、全員を把握することは難しいですからね(笑)」
ーーー450人っていうと学校みたいですよね。どんな人がどこで何をしているのか分からない分、職業もたくさんあるってことですよね。
横山「そうなんです。この前まで僕は、上尾の商工会議所青年部に所属していたのですが、上尾は会員数もさいたまよりは少ないし、会員の職業もこんなになかった。だから今回、自分の住むさいたま市で役割を担うことになって、こんなにいっぱいの職業があり、会員の中で仕事が回るようになるのは全国でも貴重だと思います」
ーーー会員の中で回るって?
木内「例えばね、会員の誰かがお店をリフォームしようとするでしょ?そうしたら、大工さんや水回りを担当する業者さん、その店が美容室だとしたら美容室経営の経験者の人にアドバイスが欲しくなる。こういうとき、だいたいの職業の人がここにはいる(揃っている)んです。僕たちも、できれば何か仕事を頼むなら全然知らない誰かより、会員に頼んだほうが安心するし仲間の中で仕事が回って欲しいと思っているっていうことなんです」
ーーーなるほど!なんとなく仲間という関係性のイメージがわかってきました。「つながり」が大事になってくるっていうことですね
現代ではSNSというコミュニケーションツールが、プライベートもビジネスも欠かせないものになっているというのは周知の事実ですが、個々のつながりによって深まる仲ができるというつながりは新しいですね。
まずSNSで自分の仕事や趣味のことを発信する。それを続けると今までできなかったお客さんが見てくれて、楽しんでくれるようになり、毎日顔を合わせるように親しみを持ってもらうことができるという点。
この発信を見た、さいたまの仲間が自分の発信の参考にして、さらにSNS発信の内容を深めていく。
こういうつながりが増え、さらに会議や打ち合わせなどで実際に会って仲間同士が交流する。
そうすると、会っていなくてもお互いの仕事のことがよく分かるようになり、結果、直接会って話し交流することがより深い結び付きになるという流れになってくるのではないでしょうか?
実際に会うことのほうが価値になる、「つながり」が価値になる時代になってきていると感じます。
さいたまYEG(さいたま商工会議所青年部)という「つながり」を、SNSを活用しながらより深め、実際に会い交流していく中で、地域で経済がまわり仲間同士がよりつながる、そんな新しい交流が持てる場になることを私も期待してます!
9月18日に浦和で開催されるオープン講演会がきっかけ作りになると良いですね!
埼玉県蕨市生まれ。重度のアトピー性皮膚炎の経験から健康オタクになるものの、ストレスを溜めない・とらわれ過ぎないゆるく笑って過ごす生活を目指してます。自然栽培・オーガニック・ナチュラルコスメ・エコなものに興味あり。