叙々苑の埼玉一号店がなぜ西川口だったのか
ライター : ピイロ・タッカー
「こんなアタシでいいの?」
あか抜けない女の子が、学校一のイケメンに告白される。漫画でよくあるドリーミングなシチュエーションだ。
不釣り合いなカップル
例えば街中でルックス的に少し不釣り合いなカップルと遭遇した時に、マーガレットで連載していそうなハートフルストーリーがあったのかなぁと勝手に妄想し、心の中で彼氏には「グッジョブ」と呟き、彼女には「良かったね」と呟きながら、微笑ましい気持ちで見送ってしまう。
一転、美女と野獣の様なカップルと遭遇した時には「なんでアイツが!?」という感情があふれ出し、「きっと凄いお金持ちなんだろう」とか「とんでもなく優しいのかな」とか、はたまた「とてつもないテクニシャンなのか」などと、美女と野獣がカップルとして成立していることに対して、勝手に仮説を立てることで荒んだ気持ちを抑え込み、ボクのフォースがこれ以上ダークサイドに堕ちない様に調整をしてしまうことがある。
物事には必ず理由があると言われている。
とは言え、この世はでっかい宝島、摩訶不思議アドベンチャーがたくさん存在しており、その理由が解明されていないことが多々ある。
そこで、人は無理矢理にも納得するために仮説を立てるのだと思う。
ボクの身近にも摩訶不思議が存在している。
埼玉一号店だった叙々苑
西川口に住み始めて間もないころ、“たんけんぼくのまち”とばかりに近所をうろうろしていると、思いがけない物が目に飛び込んできた。
西川口駅から歩いて5分ほどのところ、風俗街を抜けた少し先にそれはあった。
「焼肉 叙々苑」である。
叙々苑と言えば高級焼肉店の代名詞であり、芸能人御用達で、ビートたけしさんをはじめとするそうそうたる芸能人が参加するゴルフ大会「叙々苑カップ」なんかも開いちゃう格式高いお店である。
今でこそ、埼玉県では大宮や浦和にも出店しているが、その2店舗が出来たのもつい最近で、浦和パルコが出来るまで埼玉県の叙々苑は西川口オンリーだったのだ。
つまり埼玉県の叙々苑は西川口にしかなかった。
西川口叙々苑埼玉第一号店の推察
もっと出す場所あっただろうに、なんで西川口?それこそ「こんなアタシ(街)でいいの?」である。
叙々苑が西川口に出店したことに対して納得するためにボクが立てた仮説はこうである。
- オートレースや競艇で勝った人が気を大きくして行く事が見込めるため
- 風俗や水商売関係の方々が食事や接待、アフター等に使用するため
- 社長が風俗好き
ボクが勝手に想像している事なので実際のところは分からない。
ただ、西川口にとって一つのステータスであることは間違いないと思っている。
今はまだ野獣臭漂う西川口だけど、いつか王子となって美女とつり合う日がくるのかもしれない。
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昼はサラリーマン、夜は町の平和を守るため日々パトロールに余念がない。基本的に1杯目はビールだが2杯目以降はウーロンハイに切り替える健康志向。草加市出身、川口市(西川口)在住。