埼玉県狭山市でヒアリの死骸見つかる 関東内陸部で初
そうだ埼玉.com編集部
埼玉県でヒアリ発見
埼玉県狭山市の物流倉庫で、中国から輸送された貨物のこん包材の中からヒアリの死骸が見つかったというニュースがNHKで報道されました。
専門機関で調べたところ、このアリは強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」の女王アリと確認されたということです。
関東内陸部でヒアリが確認されたのは今回が初めて。
埼玉県がこの倉庫などを調査したところ、ほかにヒアリは見つかっておらず、健康被害を訴えている人はいないということです。
ヒアリとは
狭山市で発見されたヒアリ(出典 : 環境省)
南米に生息する、「火蟻(英語名:ファイアーアント)」と呼ばれる、その名の通り刺されると火の粉をかけられたような激しい痛みを感じる毒アリ。
非常に攻撃的で、他のアリを押しのけて繁殖したり、集団で小型の哺乳類や鳥を攻撃し食べる性質があるため、家畜にも今後被害が出る可能性も懸念されています。
また、繁殖力が極めて高いことも特徴で、ヒアリは1時間あたり約80個、1日で約2000個の卵を産み、さらに日本のアリのように、ひとつの巣に対して女王アリが1匹ではなく、ヒアリの女王アリは数10匹~100匹程度いるとされているため、上陸されて一度定着してしまうと、根絶することは非常に難しいと言われています。
ヒアリを見つけたら?刺されたら?
出典 : 環境省
ヒアリの見分け方などは環境省のサイトで紹介されていますが、
「アリグモは脚が8本、ヒアリは6本。まずは脚を数えてみて!」
とありますが、正直そんな余裕はないような気がする。。。
他にも様々な見分け方も記載されていますが、とても素人が細かく確認できなさそうなので、当分、赤っぽいアリには注意した方が良さそうです。
ヒアリを発見した場合は、「地方環境事務所に通報してください」とのこと。
埼玉県の場合はこちら。
〒330-6018 さいたま市中央区新都心11-2 明治安田生命さいたま新都心ビル18F
TEL:048-600-0516 FAX:048-600-0517
対処法としては「熱湯をかける、液剤をまく、ベイト剤を設置する」の3つが推奨されていますが、こちらもすぐに実行できそうもないので、発見したら専門機関にすぐに連絡するほうが良さそうです。
刺された疑いがある場合もすぐに病院で診察を受けることが望ましいですが、ヒアリに刺された時の症状としては、痛み、かゆみ、じんましん、呼吸困難、血圧低下、意識障害、などが挙げられています。刺されてから数分~数十分後に症状が出るといわれています。
国内で発見されたヒアリ
兵庫県
■ 2017年5月26日
尼崎市のコンテナ内で発見。
■ 2017年6月18日
神戸港のコンテナヤードから約100匹が発見。
愛知県
■ 2017年6月27日
名古屋港でコンテナの外壁から7匹発見 。
■ 2017年7月10日
春日井市の倉庫から1匹発見。内陸部では国内初。
大阪府
■ 2017年6月30日
大阪南港の地面から約50匹の死骸を発見。
■ 2017年7月4日
ヒアリの女王アリが国内で初めて確認。
東京都
■ 2017年7月6日
7月3日に品川区の大井ふ頭に返却されたコンテナを点検中に1匹が見つかっていたことを東京都が発表。
茨城県
■ 2017年7月16日
7月12日に常陸太田市で、台湾から輸入されたコンテナの中から24匹のヒアリが発見されたことを環境省が発表。
福岡県
■ 2017年7月27日
福岡市で、中国から博多港に陸揚げされたコンテナから荷物を運び出していた作業員がヒアリに刺される。
出典 : 環境省 埼玉県内におけるヒアリの確認について / NHK NEWS WEB 埼玉 狭山でヒアリの死骸見つかる
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埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中