2019年11月14日

川越はメタルに恵まれた土地?『そうだ埼玉』のメタルカバーが登場

川越はメタルに恵まれた土地?『そうだ埼玉』のメタルカバーが登場

そうだ埼玉.com編集部

なんじゃこりゃあ!!

埼玉県民の日に公開された一つの動画。

『そうだ埼玉』のメタルカバーである。

歌っているのは、川越発のメタルバンド『ThickFog』。

北海道出身であり、夫婦であるという、ThickFogに迫ります!


北海道から埼玉に嫁いだ


左 Vo.雪  / 右 Gt.ZAKI

——ThickFogは川越発の夫婦ユニットということですが、メタルバンドでご当地感があるところがとても珍しいと感じました。そんなお二人の、川越や埼玉に対する思いとは?

雪「北海道で生まれ育った私にとって、埼玉は名実ともに『嫁ぎ先』です。東京や神奈川の郊外でも一人暮らしをしてきましたが、埼玉は意外と何でもあるから、もう、何をするにも埼玉でいいじゃん!と言いたくなる土地。確かに海はないけれど(笑)」

——なるほど。その中でも川越だった?

雪「川越は、私が青春時代を過ごした小樽に、『昔の街並みを楽しめる観光地』という点で似ている気がします」

雪「だから余計に好きになっちゃいました。いい所にお嫁に来られたな、と幸せに感じています。これからの将来をずっと一緒に歩んで生きたい土地です」

——ZAKIさんは埼玉のご出身?

ZAKI「僕は二十歳くらいまで、生まれ育った越生町の囃子連で太鼓を叩いていました」


出典 : 越生町観光協会

ZAKI「越生町の自分が乗っていた山車のルーツを辿っていくと、川越の山車に繋がります。そこから川越への興味が深まりました。なので川越まつりが本当に大好きです!」

デスボイスが出せないメタルバンド

——冒頭、なかなか歌が始まらないあたりとかとてもおもしろかったです(笑)。カバーするうえで、こだわったところはどんなところですか?

ZAKI「冒頭、ちょっと長くしすぎちゃいましたかね?(笑)」

ZAKI「『そうだ埼玉』の原曲の明るさを残しつつも、疾走感のある音楽に仕上げたつもりです。ひずんだ音の16分音符で刻んだギター、そしてところどころツーバスでドコドコさせたドラムでメタル感を強めました」

——レコーディングはどうでしたか?

雪「最初、コーラス部分はデスボイスで入れようと思ってたんです。でも、ふぉぐ(ThickFogの略称)は二人とも、デスボを出すのが下手で(笑)ならいっそ、と私が台詞調に入れることにしました」

——デスボイスを出すのが苦手なんですね(笑)

雪「メタルって、メタル=デスボイスという風潮がなんとなくあって、そこからとっつきづらいと感じてメタルを敬遠する人も多いような気がするんですよね」

雪「そう考えると、あえてデスボイスを入れなかったことで、逆に『これもメタルなんだ!聴きやすいじゃん!』と、聴いてくれた人に、メタルに対して新しい視点を持ってもらうきっかけを作れたらと、そう感じています」




埼玉を知れた曲

——『そうだ埼玉』はどんな印象でしたか?

雪「我が家では『そうだ川越』とか『そうだ越生』って替え歌を作って歌っちゃうくらい大好きな曲です(笑)」

雪「印象に残る、どんどん好きになる曲だなって感じています。気づいたら脳内でエンドレスリピートになってるくらい」

ZAKI「実は僕、『そうだ埼玉』を聴いて初めて豆の木とか、浦和の駅の数のことを知ったんです(笑)」

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ZAKI「『そうだ埼玉』を通して、埼玉にはまだまだ知らない部分がたくさんあるんだなって、改めて興味を持ちました。名産品は?って聞かれたらすぐ深谷ねぎって答えられるようにもなったし(笑)」

大人世代が光を照らせ

——6才児の印象は?


出典 : 6才児公式サイト

雪「6才児さんとふぉぐの共通点は、時間も余裕もあるシルバー世代のバンドとも、うんと若くて元気いっぱいな学生さん世代のバンドとも違う、大人世代であるところ。この大人世代が一番、音楽、ましてや人生に対して迷いとかいろいろ抱えがちな世代なんじゃないかと思っていて」

——一番働き盛りですもんね。

雪「そんな大人世代の代表として、6才児さんは本当に輝いていらっしゃる。やりたいこと、伝えたいことを音楽にして、埼玉も盛り上げようとしてくださっている」

雪「大人世代が輝いているところを見せないと、みんな元気がなくなっちゃう。ふぉぐも、6才児さんに負けないよう、ますます頑張らなくっちゃなと感じています」

ZAKI「6才児さん明るくてノリノリで、曲も歌詞も聴きやすくて…。ライヴで絶対盛り上がりそうで」

ZAKI「お客さんがみんな笑顔で楽しそうにしている、そういう景色が目に浮かぶような曲を、6才児さんはたくさん作ってらして…それって僕にはちょっとできないことなので、すごいなって思います」

川越をメタルの聖地に

——今後、どんなことをしていきたいですか?

雪「川越をメタルの聖地にしたいです!どんなことでも、その中だけで盛り上がっていては、外の世界に影響を与えるのって難しいですよね。だから『川越だけで』『メタル界隈だけで』盛り上がるThickFogにはしたくないんです」

——川越でメタルのイベントとかも?

雪「川越でジャパメタのフェスなんかやっちゃって、日本各地から川越にメタラーが集結する。メタルをそんなに知らない人でも、ふぉぐをきっかけに聖地川越にも足を踏み入れてくれる…そういう流れをThickFogが作れたらいいなと思っています」

——川越とメタルという組み合わせが斬新で良いですね!

雪「川越は案外、メタルバンドが多い土地だと感じていて。川越の残虐王と呼ばれる、兀突骨というめちゃくちゃかっこいいバンドがその出世頭かな」


出典 : 兀突骨公式サイト

雪「それもあって、川越はメタルに恵まれた土壌だと思うんです。そこからどんどん川越もメタルも盛り上がって、最終的には埼玉も音楽業界も盛り上げられたら。そういう大きな野望を持ってます」

——まさに、大人世代の反撃ですね。

雪「ThickFogは“黒い霧”という意味。川越城を危機から守った霧の伝説に掛けていたりもするんですけど」


出典 :森の父さん花鳥風穴

雪「ThickFogという霧がもっともっと大きく濃く広がり、川越や埼玉のことも、メタルをはじめとした日本の音楽シーンのことも、守っていけたらいいなあと思っています」

——今回のカバーも、その一歩ですね!

ZAKI「今回のような埼玉コラボ、もっとやりたくなりました!あと川越まつりのおかげで、しばらく離れていたお囃子や山車にふたたび夢中になっています。時間や仕事の都合で復帰は難しそうだけれど、いつかまた山車に乗って太鼓を叩きたいです!頑張ります!」

今回、『そうだ埼玉』カバーをおこなうにあたって当サイトへ連絡をくれたThickFog。

まだまだ埼玉には、スポットだけではなく、いろいろな人がいるんだということを改めて感じさせてくれました。

そうだ埼玉.comでは、埼玉のスポットに限らず、さまざまな人や、その取り組みも紹介していきます!

>>ThickFog公式サイト

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そうだ埼玉.com編集部

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