全国でも此処だけ!?北関東3県が一同に介する市!
ライター : こいのぼりん3世
本題の前にまず……
かつて「トリビアの泉」「ナニコレ珍百景」「月曜から夜ふかし」などで取り上げられ、県境マニアから一般の方まで一度は聞いた事があると思われますが、埼玉県の北東部に位置する加須市には、全国で唯一山岳地帯でもなく川を隔てている訳でもなく、陸地で3県が接している場所(通称 三県境)があります。
利根川を隔てた北側に位置し、2010年3月23日に周辺の加須市・騎西町・大利根町と合併して加須市となった旧北川辺町には、谷中湖という栃木県や群馬県、茨城県と埼玉県の4県に跨っている広大な湖があり、その周辺を遊水地として整備した、「渡良瀬遊水地」があります。
その渡良瀬遊水地の南岸の堤防上を走っている県道9号佐野古河線は、上記の三県境に差し掛かると、短距離の間に「埼玉県⇒群馬県⇒栃木県⇒埼玉県」もしくは「栃木県⇒群馬県⇒埼玉県⇒群馬県」とコロコロ県が変わる事で有名な県道になっています。
Wikipediaにおいても、県道9号佐野古河線のページには
渡良瀬遊水地付近では、かつての渡良瀬川・谷田川の流路を起源とする県境が非常に入り組む区間を通過しており、短距離の間に北から順に栃木県・群馬県・埼玉県・群馬県・栃木県・埼玉県と次々に県名が変化する。4県を経由する県道は全国でも唯一であり、“埼玉県と栃木県が直接的に接する”区間を走行する唯一の県道でもある。
出典:Wikipedia
という記述があるぐらいですね。
ただし、その三県境に何か特別なものでもあるかといえばそういう訳でもなく、三県の交わっている場所を示す手書きのボードが畑の中に建っているだけという何ともシュールな光景が広がっているのみで、実際は正確な県境の位置は決まっていないらしく、大体の人は近くにある細い路地か、用水路を県境だと勘違いされているようです。
しかし、忘れてはならないのは……
本題となる「1つの市が3県と隣接している」ことです。
埼玉県が、関東の中では神奈川県を除く1都6県と接している事は、もう埼玉県民ならばご存じの事ですが、実際その各県が埼玉県内の何処で接しているのかまでを把握している方は少ないのではないでしょうか?
群馬県や東京都とは、それぞれ北部と南部で幅広く接していますが、千葉県・茨城県はともかく、長野県・山梨県・栃木県に関しては、その隣接する市が1つだけな為、知っていてもそれを意識しているのは地元住民ぐらいだと思います。
中でも北関東3県が一同に接しているのは何処なのか、そもそもそんな市があるのかという事は、埼玉県民でもあまりピンと来ないのではないでしょうか?
その答えが前置きとして紹介した、加須市になります。
埼玉県北部では、ほとんどの市が群馬県と隣接しており、茨城県と隣接しているのは東部の久喜市や幸手市のみですが、中でも加須市だけは、埼玉県内で唯一栃木県と隣接している他、群馬県・茨城県とも隣接している為に、“北関東3県が介する”市になっています。
ただ、栃木県と接しているのは利根川の北側にある旧北川辺町のみ、茨城県と接しているのは旧大利根町のみで、合併前の加須市は唯一群馬県が羽生市との境目の僅かな部分で接していただけなので、市民としてはあまり実感がないそうです。(筆者もその一人)
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