西川口に「食用目的でセミの幼虫捕獲止めて」の看板が立てられた理由
ライター : ピイロ・タッカー
辛いものばかり食べていると、いずれはその辛さに慣れてしまい、少しの辛さでは物足りなくなる。
同様に、刺激が多いと、ちょっとした事には動じなくなる事がある。
これがきっと慣れというものなのだろう。
食用目的でセミを捕るな
正直ボクもこれを目にした時には、「ん?」とは思っていたけども、まさかニュースで報じられるほどとは思っていなかった。
慣れとは恐ろしいものである。
西川口が、また世間様をお騒がせしている様です。
巷では、『カメラを止めるな』という映画が話題になっているけど、ここ西川口では、『食用目的でセミを捕るな』という看板が話題になっています。
西川口「青木町公園」
ボクがこの看板を最初に目にしたのは7月の上旬だったと思う。
この看板は西川口駅から徒歩で15分程の場所にある青木町公園に立てられた。
出典 : さいたまなび
野球場やテニスコート、プールや陸上競技場等を備えた大きな公園のランニングコースに設置されているのだが、おもわずランを止めてしまうほどのインパクトと違和感を放っている。
食用を目的としたセミの幼虫等の捕獲はやめてください
しばらく立ち止まり、どういう意味だろうと考えた。
まず、誰に向けてお願いしているのだろう?
セミの幼虫食うって、鳥?犬・猫?
まさか人!?
日本語の看板の下には英語と中国語でもグローバルな注意喚起がなされている。
これを見て「あぁ」と納得することができた。
世界には昆虫を美味しく召し上がる方々がいらっしゃるとテレビで観たことがあるし、なにしろここは西川口。
何が起きても、どんな人がいてもおかしくはない。
ここで妙に納得してしまうのがもはや慣れなのだろう。
だからこそ、こんなニュースになるなんて思いもよらなかったのである。
「セミの幼虫捕るな」看板設置の理由
ニュースによると、2018年5月末から青木町公園で
- セミの幼虫を大量に捕っている人がいる
- ペットボトルいっぱいに入れている
などの苦情が川口市に相次いだようだ。
市は、セミの幼虫を大量に捕っている理由として「食用目的」の可能性があると判断して、この看板を設置したそうだ。
看板設置後は苦情はなくなったそうで、セミの鳴く時期が過ぎれば、看板を撤去する予定だという。
ちなみに、中国・北京の観光地ではセミの串揚げが売られているらしいし、江蘇省や山東省などでは夏にお酒のおつまみとして食べる人が多いという。
西川口が新たな中華街を形成している中で、セミにとっては住みづらい街になっているのかもしれない。
「月曜から夜ふかし」の西川口特集に川口市民として一応突っ込んでおきますね
昼はサラリーマン、夜は町の平和を守るため日々パトロールに余念がない。基本的に1杯目はビールだが2杯目以降はウーロンハイに切り替える健康志向。草加市出身、川口市(西川口)在住。