夫の遺志を受け継いで…川越市で返済不要の犬竹大学奨学金始まる
そうだ埼玉.com公式ライター : 富築
犬竹大学奨学金の概要と支給金額
2018年から、川越市では給付型の奨学金「犬竹大学奨学金」がスタートします。
犬竹大学奨学金は、2018年4月から、4年制以上の大学に進学する、川越市内在住の高校生を対象とした給付型の奨学金事業です。
給付型なので、大学卒業後に返済する必要はありません(!)。
奨学金は、入学金20万円に加え、1年あたり45万円を支給。
4年間で計200万円となります。
対象人数は年間5人程度。
支給条件は未定ですが、成績や所得など、一定の基準が設けられる方針です。
今後は詳細が決まり次第、市の広報紙やホームページ上で周知される予定となっています。
夫の遺志を受け継いで誕生した犬竹大学奨学金
出典:川越市医師会ホームページ
犬竹大学奨学金事業は、元川越市医師会長の故・犬竹庸二氏の奥さん(医師)の申し出から始まりました。
「地域医療に貢献してきた夫の遺志を受け継ぎ、地域貢献の一つとして大学進学者への支援をしたい」
という想いから、市に計5000万円の寄付を申請。(年1000万円を5年間にわたって寄付)
それを受け、市では基金を創設し、返済不要の給付型奨学金制度をスタートさせることになったのです。
羽生市にも給付型奨学金制度がある
2017年9月現在、羽生市は埼玉県内で唯一、大学生を対象とした給付型奨学金制度を設けています。
支給額は、月額2万円×4年間。
募集人数は2人です。
また、経済的な理由で高校への進学が難しい人に対しても、給付型の育英資金を支給しています。
こちらは月額1万円×3年間で、募集人数は10人。
川越市 その他の奨学金制度など
1. 交通遺児奨学金
交通事故によって、保護者が死亡している小中学生に支給される奨学金。
2. 育英資金
経済的な理由で高校進学が困難な人に対して、進学資金を貸し付ける制度。無利子。
3. 母子父子寡婦福祉資金貸付制度
ひとり親家庭のお父さん・お母さんや、パートナーを亡くしてしまった女性の経済的自立、子どもの福祉増進のために、必要な資金を貸し付ける制度。
※利率は資金の用途によって決められています。
進学先によっては、「この金額じゃ全然足りないから意味がない!」と感じてしまう人もいるでしょう。
しかし、卒業後に奨学金を返さなくても良い(もしくは、返す金額が少ない)というだけで、就職してからの生活水準は想像以上に変わります。
つい認識が甘くなってしまいがちですが、貸付型の奨学金は「借金」です。
犬竹大学奨学金では4年間で200万円が支給されますが、仮にこれを返済義務のある奨学金で賄った場合、完済までに10年ほどかかります。
支給条件など厳しいルールは定められますが、経済的な理由で大学進学を迷っている人は、犬竹大学奨学金の利用を考えてみてはいかがでしょうか。
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美味しいモノ探しが大好きな主婦兼webライター。趣味は川越市内の散策とイラスト描き。川越市在住。