埼玉ポーズを流行らせた方法 【そうだ埼玉メルマガ】
思い入れがあっても女子高生から見ればつまらない
県民に郷土愛を押し付けるのではなく、県民の共感(笑い)を得るために、本音をさらけ出した「そうだ埼玉」。
そうだ埼玉に関しては、他県からだけでなく、県内の人も、埼玉県に特段強い思い入れはないという前提で進めてきました。
徹底的に埼玉県を突き放して作りました。
ご協力頂いたたくさんの方々、ご出演頂いた46企業のみなさんにだけに楽しんでもらえるものを作ろうとしたわけではなく、720万いる埼玉県内の人達、そしてその県内の人が「これおもしろいんだよ」と他県の人に教えてたくなるような、つまり全国の人にも楽しんでもらえるものを作ろうと思ってやってきました。
私は常に自分の頭の中に女子高生を入れておきたいという話をこのメルマガでもよくしますが、企画屋にとって「客観視」する能力は必須で、どれだけ内部事情を理解していても、女子高生から見てつまらないものはつまらないんです。
「ちょっと予算が」「スケジュール的にちょっと」「上の意向で」これら全て、女子高生にとってはどうでもいいこと。
新国立競技場も、その裏ではさぞ色々あったんだとは思います。
「こういうことがあったんだ」「あいつがいい加減だったから」「こっちも大変なんだ」と言い訳もたくさんあるでしょうが、国民からすれば「知らんがな」という話。
なるべく自分から違う遠い人を脳に入れる
女子高生、そして、母親や親戚のおばさん、小学生の姪っ子達も脳内に入れます。
私は30代男性なので、20代後半から40代前半の頭はなんとなく分かります。
確実に自分が生きてきた道だし、数年後歩く道だからです。
そう考えていった時に、自分と一番かけ離れているのは女児と、60代オーバーの女性です。
かと言って、いきなり自分に女児や60代女性を憑依させるのは無理があるので、一番想像しやすいところで、自分の親や親戚、そして姪などから見たイメージを描いていきます。
なので、埼玉県を突き放すというよりも、埼玉県を極限まで引いて見る、いわゆる俯瞰で、あらゆる世代からの目線で埼玉を捉えて、そうだ埼玉が完成し、埼玉ポーズが生まれました。
面白いことを仕掛ける時は、社内ではなく社外の人を了承させる
部下、同僚、上司が何と言うかではなく、自分の親や友人、そして道行く女子高生やカップルなど、外の人間が何と言うかを意識し、その中で閃いたものを社内にどう説得させるかが、広告やプロモーションの正しい順序です。
これを真逆で進行してもうまくいくわけがありません。
社内で了承が取れたものを、外の人に説得させようとしても無理なんです。
外の人が了承してくれるものを、社内に説得させるんです。
なぜか、埼玉県にはそういった広告やプロモーションがあまりないように、ずっと思っていました。
これだけ広大な土壌があり、ダサイタマというメジャーなワードがあり、有名企業や行楽地や特産品もたくさんあり、そして何より良い人も多く、元気なおじさんも、やる気のある若者も多く、美人だって多い。
それなのに、誰もこの埼玉県というものをうまくプロモーションしない。
いじられっぱなしで常に受動的。
ダサイ!と言われて、ダサくない!という描写手法に乗っかっているだけでは、周りの思うつぼなんです。
こちらが本当に伝えたいことは、いつまで経っても伝えられません。
埼玉県にいじられ体質があるなら、まずはそのネタをこちらから提供してやればいい。
この方法で考えていけば、そうだ埼玉や埼玉ポーズのようなものが出来上がるんです。
個人的に「そうだ埼玉」には、「どうだ埼玉」という思いを込めています。
でもいきなり「どうだ埼玉」と言われても世間には受け入れられにくいのでまずは「そうだ埼玉」くらいから世間に向けてアプローチしてみたんです。
とは言えまだ10万回。もっともっと見てもらえるようにまだまだ頑張っていきたいと思います。
埼玉ポーズが8ヶ月間メディアに登場し続けた2つの理由
そうだ埼玉メルマガ登録
本メルマガは購読無料です。
登録されると確認メールが届きますので、そのメールに記載されている「登録完了URL」をクリックしてください。「登録完了URL」をクリックされませんと、メルマガ登録が完了しませんので、ご注意下さい。
メールが届かない場合は、soudasaitama2@mm.tenka-jaya.comを受信許可設定にして下さい。
埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中