2024年07月18日

埼玉の消滅可能都市全リスト。ニュースが報じない埼玉の実態

埼玉の消滅可能都市全リスト。ニュースが報じない埼玉の実態

編集長 : 鷺谷政明

2050年には744の自治体が消滅するといわれています。

この数字は全体の約4割にあたる数字で、大げさに言えば、あと25年で半分近くの自治体がなくなりますよ、ということ。

こういうニュースは決まって、

こんなに消える!やばいよ!日本はもうオワコンだ!

みたいに煽って変な学者が出てきて適当に解説して終わりなので、詳しく調べてみました。


消滅可能都市とは


出典 : TBS NEWS DIG

消滅可能都市とは、企業経営者や大学教授ら民間の有識者グループでつくられる「人口戦略会議」が、国立社会保障・人口問題研究所の推計をもとに、若年女性人口の減少率を、市区町村ごとに分析した結果です。

その資料がこれ。

さっぱり意味が分かりません。

さて今日も猫のショート動画でも見るかという気になる。

大事なのが、左の分類のわけですが、

この説明は、

とあって、さて今日も外国人の喧嘩動画でも見るかという気になる。

なのでこの分類項目を端的に言うと

A 奇跡の街
B 依存すな
C 消えるよ
D 消えるかもよ

ということ。

C(消えるよ)から発表します。

C 消えるよ埼玉

こちらが、減少率が50%以上の、このままだと消えちゃうよ、とされている地域。

  • 小鹿野町
  • 小川町
  • 越生町
  • 神川町
  • 川島町
  • 行田市
  • 秩父市
  • ときがわ町
  • 長瀞町
  • 鳩山町
  • 東秩父村
  • 松伏町
  • 皆野町
  • 横瀬町
  • 吉見町
  • 寄居町

また、Cは分類が1から3まであって、C-3が一番やばいと言われています。

この中でC-3が一つだけあります。

それが、

吉見町。

埼玉のいちごが注目されている今こそ、ぜひイメージ一新を図ってほしい。


出典 : TBS NEWS DIG

埼玉のいちごといえば吉見町です。ゆるキャラはいちごのよしみん。


出典 : そうだ埼玉TV

吉見町といえば、吉見百穴が有名ですが、実は中にある高橋売店の手打ちうどんがめちゃくちゃ美味いとか、埼玉有数の映えスポット安楽寺三重塔や岩室観音堂があるとか、権現堂にも負けない埼玉最強花見スポットがあるとか、県民も知らない吉見町の魅力は、たくさんあります。

交通の便が指摘されますが、吉見町ではバスとタクシーのハイブリッド的、デマンド型交通があったりします。


出典 : 吉見町公式

住めば都さ、知れば虜さ。そうだ埼玉。

続いて、B(依存すな)の発表です。




B 依存すな埼玉

B(依存すな)はブラックホール型といって、出生率が低く、他地域からの流入に依存しているので、さながら人を飲み込んでいくブラックホール、とされています。

東京だと新宿区、品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区など、大都市がこの項目に分類される傾向にあります。

埼玉のブラックホール型は、この2つ。

  • 蕨市
  • 毛呂山町

蕨市は外国人も多いし立地もいいから分かる気がしますが、毛呂山は少し疑問。

もしかしたら、毛呂山にある埼玉医大が関係しているんじゃないか。

もちろんこれは憶測ですが、仮にそうだとすると、こういったデータ統計の限界というのも見えてくる。

数字だけ見れば確かにそうだが、実態は異なる、という。

では最後に、A(奇跡の街)の発表です。

Aは、自立持続が可能と言われる分類で、埼玉県では一つだけ。

そんな、奇跡の街とは。

A 奇跡の街埼玉

  • 滑川町

滑川は、このメルマガでも再三取り上げてきましたが、とにかく出生率がすごい。

給食費の無償化や、18歳までの子ども医療費の無料化など、徹底的に子育ての街というイメージを打ち出し「産むなら滑川」ブランドを作り上げてきた。

さらに、東上線つきのわ駅周辺の区画整理も進み、住宅インフラもどんどん整い、ダメ押しに森林公園。

自然があって、安くて、池袋まで1時間。

ちなみに「東京まで1時間」という数字は、埼玉県民にとっては普通です。

近いやん、行けるやん、通えるやん、という距離。

近くの例を参考に

今回ここに出てこなかった地域は、D(消えるかもよ)になります。

A(奇跡の街)やB(依存すな)でもなく、C(消えるよ)ほどでもないが、油断するとCに入りますよ、というところ。

翔んで埼玉の自虐も埼玉グルメも良いんですが、滑川町にもっとスポットを当てた方がいい。

滑川町から、なにか取り入れられるものはないか。

真似るなら、遠くではなく近くから。

雲の上の偉人より、身近な先輩からの方が学べることは多い。

※本記事は、2024年4月26日に配信の「そうだ埼玉メルマガ -消滅可能都市が発表。ニュースが報じない埼玉の実態-」を一部加筆修正したものです

鷺谷政明

埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中



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令和6年 地方自治体 持続可能性レポート分析

https://www.hit-north.or.jp/cms/wp-content/uploads/2024/04/01_report-1.pdf

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