清酒出荷量全国5位!埼玉の日本酒で絶対おすすめの地酒9選
公式ライター : 富築
埼玉県は日本酒の出荷量が全国第5位!
「埼玉の地酒って美味しくなさそう。それより新潟のさー……」
これまでの人生、私が埼玉の地酒の話をするたびに、いろいろな人から鼻で笑われてきました。
だからこそ、私は声を大にして言いたい。
埼玉は、清酒の出荷量が全国第5位の県なのです!(2016年度の統計)
1位は兵庫、次いで京都・新潟・秋田と続き、埼玉は堂々の第5位。年度によっては秋田県を抜いて第4位になることも。
これは十分に誇っても良い順位だと思います。
35の酒蔵を抱える埼玉県
荒川や利根川の伏流水に恵まれた埼玉には、35の酒蔵が存在します。
しかし、この事実は県民にすらあまり知られていません。
そこで、埼玉の酒蔵と代表的なお酒をまとめてみました。
こうして見ると、県全域にまんべんなく酒蔵が点在していることが分かります。
絶対押さえておきたい埼玉の定番地酒6選
「今日から埼玉の地酒ライフを始めてみよう」というかたのために、まず最初に、押さえておきべき埼玉の定番地酒6本をご紹介します!
※あいうえお順
鏡山(かがみやま)
蔵元は川越市の小江戸鏡山酒造。
明治に創業して2000年に廃業した鏡山酒造を復興させるべく誕生した、全国でも珍しい平成生まれの酒蔵です。
純米酒は精米歩合60%、日本酒度<非公開>で、やや辛口。
「鏡山純米おりがらみ」のラベルは、地元・県立川越工業高校の生徒がデザインしたものです。
寒梅(かんばい)
蔵元は久喜市の寒梅酒造。
昭和61年生まれの若手杜氏が、「品質一筋」をモットーに酒造りに取り組んでいます。
純米酒(米の恵み)は精米歩合70%、日本酒度+7前後で、ほのかな甘味&すっきりとした後味。
常温・ぬる燗がおすすめです。
神亀(しんかめ)
蔵元は蓮田市の神亀酒造。
「神亀」という名前は、蔵の裏手にあったという「天神池」に棲む「神の使いの亀」に由来しています。
純米清酒は精米歩合60%、日本酒度+5~+6で、やわらかくもキレのある味わい。
熱燗にすると化けます。
日本酒好きの方は、同酒造の「ひこ孫」もぜひ。
秩父錦(ちちぶにしき)
蔵元は秩父市の八尾本店。
全国新酒鑑評会で、7年連続金賞を受賞した実力派です。
特別純米酒は精米歩合60%、日本酒度+2で、コクのある芳醇な飲み口。
秩父錦は全国燗酒コンテスト2017で金賞を受賞しました。
天覧山(てんらんざん)
蔵元は飯能市の五十嵐酒造。
純米酒は精米歩合65%、日本酒度+3で、まろやかで落ち着いた味わい。
ぬる燗にすると、より米を感じられるお酒になります。
同酒蔵で出している「五十嵐」もおすすめ。
帝松(みかどまつ)
蔵元は小川町の松岡醸造。
毎年2月の最終日曜日に、大規模な「帝松酒蔵まつり」を開催しています。
純米酒(彩の酒)は精米歩合70%、日本酒度+3で、後味すっきりながらマイルドな味わい。
子どもでも食べられる、大吟醸アイスクリームも美味しいです。
ライターおすすめの埼玉日本酒ランキングベスト3!
一番好きなのは鏡山なのですが、上ですでに取り上げているので、ここでは割愛します。
ちなみに私は、吟醸・大吟醸の辛口が好みです。
1位 花陽浴(はなあび)
蔵元は羽生市の南陽醸造。
非常に希少で入手困難、ドラクエでいえばはぐれメタルのような日本酒です。
しっかり冷やしてから飲みましょう。
2位 金紋世界鷹(きんもんせかいたか)
蔵元はさいたま市西区の小山本家酒造。
飲みやすいので万人におすすめしやすい日本酒です。
08年には創業200年記念として、埼玉県限定の吟醸酒「吟醸50」を発売しました。
3位 亀甲花菱(きっこうはなびし)
蔵元は加須市の清水酒造。
果物を食べているかのようなジューシーな香りと、華やかな味わいが特徴です。
精米歩合・日本酒度とは? 2つの指標で見る日本酒の味
今回の記事では、各銘柄の味の指標として、純米酒の精米歩合と日本酒度を明記しました。
日本酒を飲まない人にとっては何のことやらという話かと思いますが、次のようなルールがあります。
精米歩合とは
どれだけ米を磨いた(削った)かの指標です。
精米歩合が60%以下の場合は吟醸・純米吟醸に、50%以下なら大吟醸・純米大吟醸に分類されます。
精米歩合が低いものほど、米の味や雑味が少なくなり、値段も高くなるのですが、だからといって良いお酒とは限らないので注意しましょう。
日本酒度とは
甘口か辛口かを見るための基準です。
一般的に、-1.4~+1.4が普通レベルで、これより値が大きくなるほど辛口に、小さくなるほど甘口になっていきます。
自分に合う日本酒の見つけかた
同じ銘柄でも、純米・吟醸・大吟醸でそれぞれ風味が変わってきます。
こればかりは個人の好みの問題なので、「あの銘柄は純米酒が良い!」と断言することはできません。
まずは同じ銘柄で色々と飲み比べてみて、自分好みの精米歩合や日本酒度を見つけてみてください。
そうして経験値を貯めていくうちに、「このお酒はこの数値だから、たぶん自分好み」「純米でこのくらいの数値だから、吟醸の方が自分には合うかも」ということが判断できるようになってきます。
ただ、神亀のように冷酒と熱燗が全くの別物になる日本酒もあるので、いろいろな飲み方を試してみることも大切です。
埼玉には素晴らしい地酒がたくさんあります。
ぜひ色々飲み比べてみて、お気に入りの1本とめぐり会ってくださいね!
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美味しいモノ探しが大好きな主婦兼webライター。趣味は川越市内の散策とイラスト描き。川越市在住。