卒業ソングの新定番!秩父で生まれた「旅立ちの日に」誕生秘話
そうだ埼玉.com公式ライター : とんとんRT
卒業ソングの定番といえば「仰げば尊し」「蛍の光」でしょうか。
世代によっては、「手紙~拝啓十五の君へ~」や「卒業写真」を思い浮かべた人も多いかもしれません。
ちなみに私は「贈る言葉」世代。
卒業ソングは数あれど、最近は「旅立ちの日に」が圧倒的な強さを見せていることをご存知でしょうか。
こんな曲です。
未来への希望を思わせる歌詞がグッときます。
ちなみに、40代以上の方だと、知らない人も多いのだとか。
秩父発の卒業ソング「旅立ちの日に」
J-POPでも民謡でもない「旅立ちの日に」ですが、実は埼玉県秩父発祥!
秩父市立影森中学校の校長先生と音楽の先生が1991年に作ったもの。
当時、影森中学校の校長だった小嶋登さんは、荒れていた学校を歌で明るくしたいと考え、合唱の機会を増やしていったそうです。
最初こそ生徒の抵抗はあったものの、音楽科教諭の坂本浩美先生と共に、粘り強く努力を続けた結果、学校は次第に明るくなり「卒業する生徒たちのために、何か記念になる世界にひとつしかないものを残したい」との思いから、校長先生作詞、音楽の先生作曲で、この曲が誕生しました。
それ以降、近隣の小中学校でも歌われるようになり、東京都の中学校で音楽教論を務めていた作曲家の松井孝夫さんがこの曲を混声三部合唱に編曲し、これが雑誌「教育音楽」に取り上げられたことで全国の学校に広まっていきました。
そして今ではNO.1卒業ソングとも言われています。埼玉県民の誇りですね。
SMAPもカバー
2007年フレッツ光のCMでSMAPが歌っているのを聴いて気になった、という人も多かったそうです。(音源はのちに配信限定でリリース)
他にも、さくら学園がシングル化するなど多くのアーティストが歌っています。
西武秩父駅の発車メロディーに
2016年11月27日からは、西武秩父駅では発車メロディーが「旅立ちの日に」に変わりました。
期間は「当分の間」と、ニュースリリースでもざっくりとしか書かれていませんので、気になる人はぜひ早めに聞きに行ってみてくださいね。
歌詞がストレートで感涙!
卒業ソングの定番である仰げば尊しは、歌詞が文語調で分かりにくい部分も多く、「仰げば尊し 和菓子の恩」と思っている子も冗談ではなく意外といるんですよね。
卒業にあたり、大福や饅頭に感謝するのでしょうか……。
「旅立ちの日に」が他の卒業ソングと決定的に違う点は、歌いやすい卒業専用ソングだということです。
いま 別れのとき 飛び立とう 未来信じて
弾む若い力信じて このひろい このひろい 大空に
ストレートに響く歌詞は、涙で歌えなくなること必至。
大人になっても心にズシンと残る壮大なメロディーも感動です。
新しい世界へ旅立つ卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
素敵な未来を切り開いてくださいね。
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