コバトンとチーバくん 全然ゆるくない地獄の撮影日記②【そうだ埼玉メルマガ】
埼玉と千葉の県境「江戸川河川敷」に行ってみた
埼玉県PR映像「そうだ埼玉」のエンディング、コバトンとチーバくんのシーンは、埼玉と千葉の県境の江戸川河川敷で決定。
これは一度ロケハンに行く必要があります。
まずは、高校生の頃の記憶を辿って東武野田線川間駅から土手に向かってみます。
人通りも多すぎず、悪くない環境。後ろには野田線もちゃんと走ってる。場所はここで問題ない。
しかし。
コバトンとチーバくんをどのようにこの撮影地まで連れてくるかが問題です。
土手を一度登り、そして降りる。
辺り一面草が生い茂っていて、微妙に人が通れるような道筋があるにはありましたが、とてもゆるキャラが通れるような道ではありません。
また、ここは川間駅側から行ったので、千葉県です。野田市。
撮りやすい方から撮るしかないとは思いますが、どうせ県境で撮るならどっちかと言えば埼玉県で撮った方がいい。
とりあえず、反対岸も見てみよう。埼玉県側。反対岸は春日部市です。
春日部市側は、道路と土手が面してるところが少なく、どこかに車を停めて少し歩かないと土手まで行けないような作りになっていました。
これでは向こう(千葉側)より大変だな…と思ったんですが、春日部市側の岸は、土手の下、つまり川沿いに車が通れるような車道がありました。
もしかしてこっち岸は、車が通れる?
それだったら岸まで車で行けるので、こんなに助かることはないと思い、どこから車が入れるのかずっと辿っていくと、ある地点にたどり着きました。
そこは車が入ってこれないように柵があり、南京錠がかけられていました。
これを降ろさないといけない。
裏を返せば、これを降ろすことさえできれば車を入れられるので、コバトンとチーバくんの搬送が実に楽になります。
春日部市が協力体制
その頃、ちょうど春日部市長の埼玉ポーズ写真を頂いていたので、
2014年07月11日
【春日部市】クレヨンしんちゃんと一緒に!石川良三市長の埼玉ポーズ!
その流れで役所の方に伺ってみると、そこは江戸川河川事務所に申請を出してもらえば大丈夫とのこと。
「そこは確かにいい画が撮れそうですね!うちの河川課にも一応話しておきますよ!」
と非常に心強いお言葉まで。
基本的に道路使用許可は警察になるので、ここの撮影許可も警察になるのかなと思っていました。
全部が全部そうじゃないとは思いますが、道路使用許可にはお金もかかるし、対応も様々で、今回の「そうだ埼玉」の撮影でも、こういった警察とのやり取りの中で断念した地区も多々あります。
が、今回は警察ではないと。
なのでホッとしたんですが、江戸川河川事務所の大元は国土交通省。
大丈夫かな…と思いつつ連絡をしてみると、企画概要を理解して頂き、OK。
非常に懇意に対応して頂きました。
これで、コバトンと、チーバくん、そして撮影場所、以上が出揃いました。
さあ撮影だ、とはいきません。
これではまだ撮影に臨めないんです。
コバトンとチーバくんの運搬方法
これは埼玉、千葉、いずれの県庁のサイトに記載されていることなので、ここに記載しても問題ないと思いますが、コバトンとチーバくんの使用許可は得ていますが、コバトンとチーバくんを運ぶのは我々です。
我々が運搬しないといけないわけです。
どのように。
郵送なんか出来るわけもなく、私が所有してる軽自動車では入りません。
運搬できる大きめのワゴン車をレンタカーなりで手配しないといけません。
さらに、トラックでもない限り一台で2体のゆるキャラは入らない、
そして、千葉までチーバくんを借りに行くことを考えると、撮影当日に借りに行って、撮影が終わり次第、その日のうちにすぐに返しに行くのが時間的にも費用的にも一番いいわけです。レンタカーの費用もあるから。
こちらの人員は私と島村の2名。
とするとどうなるか。
ヨーイドンで、私がレンタカーを借りて千葉まで行ってチーバくんを借り、そのまま河川事務所に行って鍵を借り、柵を降ろして搬入する。
と同時に島村が埼玉県庁に行きコバトンを借り、江戸川河川敷に来る。
そして撮影を行い、鍵を返却したら、またそれぞれ手分けしてコバトンとチーバくんを返却して、終了。
我々は2名しかいないので、そうせざるを得ません。
文面からでも、コバトンとチーバくんの撮影がどれだけ大変なものになりそうかは、何となく伝わるかと思います。
でもとりあえずこれで撮影の段取り終了、では、まだありません。
コバトンとチーバくんに踊らせる方法
これも、それぞれの県のサイトに出ているので記載しても問題ないかと思いますが、当然、コバトンとチーバくんはロボットではないので、誰かが中に入らないといけません。
そのためには人手が必要になります。
私が入ってもいいのですが、撮影の方に専念したいので、別の人手が必要になります。
その人手の手配をしないといけない。
1人。出来れば2人いると理想的。
そこから、コバトン、チーバくん、協力スタッフ、我々と、全員のスケジュールが一致し、その日に江戸川河川敷が使えて、レンタカーの手配も出来た上でその日が晴れるとこの撮影が決行できます。
どこか一つでも抜ければ崩れ落ちる、綱渡りの工程です。
それでもそこへ向かって準備を進めていきます。
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埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中