なぜ埼玉県民は池袋を利用しなくなったか【そうだ埼玉メルマガ】
埼玉県民が池袋に集まる理由
はなわさんの「埼玉県」という歌に「やたら池袋で遊ぶ」という歌詞が登場します。
昔から、「埼玉県民が遊ぶ場所はたいてい池袋」という他県からのイメージは確かにありますよね。
池袋駅は、東部東上線、西武池袋線、埼京線など、埼玉県民がよく利用する線を経由するので、埼玉県民にとって池袋は集合しやすい場所です。
高崎線、宇都宮線の埼玉県民は池袋で降りない
しかし、高崎線、宇都宮線を利用する埼玉県民にとっては、池袋で降りる機会は数年前から激減しています。
その昔、高崎線、宇都宮線には「池袋行き」という電車が存在しました。
基本は上野行きなんですが、1時間に1~2本「池袋行き」があった。なので、埼玉県民の池袋へのアクセスの良さは確かに高いものになっていました。
しかし。
2001年に湘南新宿ラインが登場したことで、高崎、宇都宮沿線在住の埼玉県民にとっては池袋は通過駅と化してしまいます。
つまり、乗り換えることなくそのまま5分待てば新宿まで行きますし、もう5分待てば渋谷に着く。さらにもう1分待てば恵比寿に行きます。
そうなると、わざわざ池袋で降りる必要がなくなってしまうわけです。
おそらく「やたら池袋で遊ぶ埼玉県民」は、今の40代の若かりし頃の話しで、今の若い埼玉県民は、実はそこまで池袋を利用しません。
湘南新宿ラインや副都心線などの登場で、わざわざ池袋で下車する必要が減っているという事実はあまりまだ知られておらず、未だに埼玉県民はやたら池袋で遊ぶと言われ続けています。
そんなイメージは、未だに日本に忍者がいると思っている外国人と同じです。
これは言い過ぎました。
大宮の発展も埼玉県民の池袋離れを促進した
「池袋の向こう側」に簡単に行けるようになった交通網の発展、という理由の他にも、「大宮の発展」という理由もあります。
今でこそ大宮も様々なショップがありますが、その昔はシャレたものなんかほとんどありませんでした。
でも今やちょっとした買い物であれば、わざわざ都内まで出ずとも大宮で済ませてしまえる品揃えの良さがあります。
つまり、ちょっとしたものなら大宮で済ませてしまえるし、どうせ都内まで出るなら新宿・渋谷まで、となるわけです。
そうなってくるといよいよ池袋を利用する機会は減っていきます。
はなわさんの「埼玉県」という歌がリリースされたのも2003年ですから、今から10年~20年前は確かに「埼玉県民はやたら池袋で遊ぶ」イメージだったと思いますが、今はもう違う。
今池袋にいるのは誰?
でもそうすると、一つの疑問が生じます。
今、池袋にいる人達は誰なんでしょう。
東京の人で池袋に来るという人をあんまり私は知りません。神奈川の人もまず来ないでしょう。
そうすると…やっぱり埼玉県民なのかもしれません。。。
その場合、東武東上線率が相当高いのではないかと。
例えば池袋で、日曜の昼間20代の男女に「どこから来たんですか?」と100人くらいにアンケートを取ってみると、どういう結果が出るのか。ほとんどが川越市民だったりして。
または、意外な新事実が出てくるのかもしれません。
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埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中