羽生善治永世七冠は所沢出身?八王子出身?
そうだ埼玉.com編集部
“出身”の定義
政府は、今月13日に将棋で史上初の「永世七冠」を達成した羽生善治さん(47)と、囲碁で2度目の七冠独占を遂げた井山裕太さん(28)に国民栄誉賞を授与する検討に入りました。
このあとは有識者の意見を聞いたうえで年内に決定する見込みです。
羽生善治さんは埼玉県所沢市で生まれ、幼稚園から東京都八王子市で育ちました。
なので出生地は埼玉であっても、出身となると埼玉としていいのか微妙なところではあります。
「出身」の法的な定義はないそうですが、一説には「国土交通省では出身地の定義を15歳くらいまで最も長く住んでいた場所と定めている」といった話がありますがこれも根拠資料が不明。
しかし仮にそれが事実だとすると、やはり八王子出身とするのが妥当と考えられます。
しかし、埼玉県庁のサイトには所沢市出身としてインタビューに回答されています。
出典 : 棋士・羽生善治さん(所沢市出身)
さらに、日本将棋連盟の棋士データベースにも所沢市出身との表記が。
出典 : 日本将棋連盟棋士データベース
出身とは、一番長く住んだ場所や、個人の人格形成にその土地の風土が影響を与え、思い入れのある場所などを指す場合が多いとされるとの見方もあり、結局のところ個人の認識次第(自己申告)ということなのかも。
とすると、埼玉県所沢市出身と考えていいのかもしれません。
永世七冠の凄さをお笑い賞レースで例えると
国民栄誉賞授与の可能性も出てきた棋士として史上初となる永世七冠とは、どれくらいすごいのでしょうか。
まず将棋には7つのタイトル戦があります。
このタイトル戦は様々なスポンサーが主催していて、戦い方はリーグ戦やトーナメント戦、持ち時間や日程など、戦い方のルールがどれも若干違います。
M-1、キングオブコント、R-1などのお笑い賞レース同様、参加資格や審査システムが違かったりするのと同じ。また、賞金額や名誉が違うのも似ていて、もっとも賞金額が多い読売新聞主催の竜王戦がM-1といったところでしょうか。
この竜王戦で優勝すると竜王の称号が与えられるわけですが、連続で5回または通算で7回優勝すると「永世竜王」の称号が与えられます。
永世になる条件はそれぞれ若干違いますが、基本的には連続5回または通算5~10回優勝で「永世」になります。
つまり羽生善治さんの永世七冠をお笑い賞レースに例えると、M-1、THE MANZAI、R-1、キングオブコント、NHK上方漫才コンテスト、ABCお笑いグランプリ、上方漫才大賞、全てにおいて5回連続で優勝してきたということ。
そして近年この7大タイトルに叡王戦という新しいタイトルが追加されました。
これはニコニコ動画を運営するドワンゴ主催のタイトル戦です。
なので現在、羽生善治さんの次の偉業は永世八冠と言われています。
これも言うなれば、AbemaTVが新たに始めたお笑い賞レース、と例えると分かりやすいかもしれません。
盛り上がりを見せる将棋界。正式に国民栄誉賞授与の発表がされるのを期待したいですね。
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出典 : 埼玉県庁 / 日本将棋連盟
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埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中