町おこしはお金をイメージすると成功する【そうだ埼玉メルマガ】
町おこしとはなにか
「町おこし」という言葉が持つ徹底的にクリーンなイメージが、「町を起こす」という本来の意図から外れてしまうという矛盾は多々あります。
例えば町おこし団体は非営利団体が多いですが、町おこしの一番大事なところは、利益を生み出すことにあるんです。
本来、町おこしとは経済の活性化であり、お金がどれだけ回るかが大事な指標です。
「町が好きだから」という漠然とした思いも動機としては十分ですが、行動に移していく時には不十分で、必ず、具体的なプランが必要になります。
お金のことは度外視して愛だけで突き進むというのは一見美しくも思えるかもしれませんが、それはつまり
「君のことが大好きなんだ!だから結婚しよう!俺無職だけど!」というのと同じです。
親にすればそんな奴に娘をあげたくないと思うように、県民にしたら、そんな奴に町を任せたくはない。
大事なのは判断基準
ただ、私がここで言いたいのは、町おこしは利益を出すべきということではなく、人が、お金を出してでも求めたいと思わせられるものを実行できているか、という「判断基準」にあります。
お金を払ってでも求めたいと思われるものをやれているかどうかというところに判断基準を置くことが大事なんです。
町を盛り上げるためにこういうものを作ろう!→それは人がお金を出してでも欲しいと思うものなのか?
町を活性化させるためにこういうイベントをやろう!→それは人がお金を払ってでも来たいと思うものなのか?
そう考えながらプランを構築していくことが大事です。
自分だったらそこにお金を払うだろうか?と考える。
主観が入ってしまうなら、両親、夫、妻、息子、娘、友人知人に聞いてみる。
これ1000円だったら買う?はあ?買わねーし。
これ1000円だったら来る?行くわけないし。
と、バッサリやられたとする。
その時、こいつは分かってないやつだ、と遠ざけるのではなく、どんなことであればこいつが1000円払うだろうかと考えるわけです。
例えば
「俺が作ったこのCD、10曲入りで3000円なんだ!買ってくれ!」
と言われたらあなたはどうするでしょうか。
「ものすごい練習して録音してきたんだよ!このパッケージデザインも自分で頑張って作ったんだ!だから買ってくれよ!」と。
もしそれが、
「タダでいいから一度聞いてくれ!」
と手渡されたらあなたは笑顔で受け取ってあげると思います。
何か力になってあげたいという思いはあるから。
でもそれでは、そのCDの価値は分からないままなんです。
やさしさは残酷
町おこし活動をしている人をバッシングする人はまずいません。
とても健全で美しい活動と称されます。
だからこそ、そこにあぐらをかいちゃいけないんです。
ボブ・ディランの言葉にも、
「ブーイングは素敵だ。逆に、やさしが人を殺す場合がある」
というものがあります。
経済を活性化させること以上に、人々が喜ぶ、求める、楽しいことを実現できたかどうかは、そこにお金が発生したかどうかしか正確な判断基準はないんです。
現実的には、副業禁止であったり、利益を一円足りとも受け取れない立場にいて町おこし活動をされてる方もたくさんいます。むしろそういった方々がほとんど。
だからこそ、「善意でやっているんだから結果なんて別に」というところで終わらせずに、本当に町を起こすようなイメージを持って人々が求めるものを考え行動に移していくことが大切です。
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埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中