好かれたいと思う前に嫌われている【そうだ埼玉メルマガ】
残念な美人アラサー
「一週間待っていてください」と言われたらあなたはどうするでしょうか。
ここで本当に相手の言葉通り、一週間待つような発想の人は営業経験が少ない人だと思います。
営業マンなら、「待っていてください」と言われて素直に待つ人は少ない。
ではどうするでしょうか。
催促?
相手に一週間待てと言われている状況下で、一週間後ならまだしも一週間以内に催促するのは少し非礼です。
でも営業マンは待たずに動きます。
一週間お待ちくださいと言われていないところに。
「何かあったらまた連絡しますね」と言われて何かあるのを素直に待っていられるほど人生は長くありません。
例えば「そのうち飲み行こう、近いうち誘うよ」と言われて本当に誘われるのを待ってしまう人は、実は潜在的にどこかで自意識過剰な人なんです。
自分はまだ誰かに声をかけてもらうに足る人間だと過信している。
美人アラサー女性がよく陥るやつで、20代のうちは黙ってても誰か誘ってくれる人がいたから、今さら自分から誘おうにも誘い方が分からなず、妙なプライドもこびりついてしまっていて男の扱いが分からない。
年齢を重ねたことで役に立たない知識と経験だけが上積みされ怪しむことにだけは長け、純情そうなアプローチの人を選んだと思ったらDV、酒乱、浮気という地雷だったことが分かり離婚する。
受け身の人は潜在的な自意識過剰
基本的に、受け身になった瞬間相手のペースなんです。
こちらは待つしかない。明日誘われるかもしれないし、一週間後誘われるかもしれない。
その時こちらの都合が悪かったら終わり。
せっかくの誘いを断ってしまうわけですから、下手すると2度目はない可能性もあります。
待つ方は常に防戦一方で、キャッチするかエラーするかしかなく、ホームランを打てる可能性はゼロ。 ダメな人ほど事務所やマネージャーのせいにする。
タレントやミュージシャン、役者やモデルも、誰かが何かをしてくれるのを待っている人は絶対に大成しません。
のし上がっている人たちは必ずと言っていいほど自分なりの方法論で、様々な角度から何度もアプローチしてチャンスを掴んでいます。
そういう、行動的で能動的な人に加担する人はいても、消極的で受動的な人を助けてあげようと思えるほど余裕がある人はそういません。
自分からは決して動かないという自意識過剰さは、得てして「相手に迷惑なんじゃないかと思うから」という聞こえがいい理屈で隠蔽されがちですが、これは決して謙虚さではなく、この正体は、自意識過剰さからくる「余裕」と「甘え」なんです。
つまりこれは、相手のことではなく、自分のことを優先的に考えた思考で、「相手に迷惑がかかるかもしれないから」ではなく、「相手に嫌われた時に自分が傷つくのが嫌だから」なんです。
親や兄弟など、常に誰かが構ってくれていたから、その甘え癖が、大人になってもずっと取れない。
自尊心を傷つけられたくない。
しかし、そもそもそんな大層な自尊心なのか。
埼玉県が受け身でいいのか
謙虚で控えめに見える埼玉県民が「みんなに嫌われちゃうかもしれいから」と言えば、なんだか可愛げがあって憎めない奴だ、と、他県の人は思うかもしれませんが私は見逃しません。
埼玉県民は、謙虚で控えめに見えて、実際はどこかで「でも群馬よりは…」「茨城よりは…」と、隠れた自尊心もしっかり持ってるので、悪く言うと分不相応な自意識過剰さがある。
今、様々なビジネスマンが埼玉を的にしています。
埼玉関連本は乱発され、どれも結構売れている。
これは、埼玉を基軸として、色んな産業が活性化し、利益が生まれお金が回ることを意味します。
これはとても素晴らしいことで、大いにやってほしいと思っていますが、これらを仕掛けているほとんどが、他県の会社です。
他県の人が今これだけ埼玉県に目をつけているのに、埼玉県からの動きがあまりに少ない。
今まさにみんなから、「ちょっと飲み行かない?」と誘われている状態です。
あ、うん、いいよ、と答えはしますが、やっぱり自分からは誘えない。
これではいじられ損になるんです。ダサイタマ誕生の頃と同じ。
ダサイタマのように、誰かが決めたいじりパターンに便乗するのもありですが、それならダサイタマと言われようと、クサイタマと言われようと文句は言えません。
イジられるのは嫌、人前に出てくのも嫌、アイデアもないし、積極性もない、でも目立ちたい、ナメられたくない、すごいやつだと思われたい、この手のタイプ、あなたの回りにもきっと数人いると思いますが、漏れなくお酒の席はご一緒したくないはずです。
このタイプに限って、ダサイタマと言われると猛烈に怒り狂うんです。
せめて、こういう感じでいきたいなという思い、それこそ自尊心があるなら、本来はこちらから仕掛けていかないといけません。
受け身になった瞬間相手のペースです。
こちらから仕掛けない理由として他に挙げられるのは、やったことがないから、前例がないから、失敗した時に痛手を追うから、今よりマイナスになるかもしれないから、といったところだと思われますが、それは、負け知らずのチャンピオンが言うセリフであって、埼玉県はチャンピオンではありません。
人は誰もが人に共感を求める生き物です。
だから共感してほしい、理解してほしい、好きになってほしいと考えます。
しかし、好きになってほしいと思う前に嫌われているんです。
勘違いしちゃいけない。
待つことの無意味さ
私個人でも、まず人に好かれないだろうという前提で生きています。
色々誉めてくれる人もいますが、おそらく嘘だろうと考えます。
所詮、相手がどう思ってるかなんて本当のところは分かりません。
姿勢として大事なのは、あなたは私のことはおそらく嫌いだろうが、私はあなたのことが好きなんだという意気込みです。
だから「待たない」わけです。
これは広告を作る時の発想と全く同じで、広告が好きな人なんていないという前提で取り組むのが、広告制作の基本中の基本です。
プロモーションしなくちゃ、と言えばなんだか花形的部署的な、宣伝や、広報など、クールな仕事してる感があって聞こえはいいかもしれませんが、プロモーションされたい人なんか一人もいないという前提で、その仕事に臨めているかが肝心です。
広告やプロモーションは、相手に押し付けることではなく、相手を楽しませることが大事で、その理由こそが、「好かれる前に嫌われているから」なんです。
だから相手を好きにならないと、なれないと、いけないんです。
好きでもない相手を楽しませようとは思えないですよね。
AV男優の加藤鷹さんは、「なぜどんな相手にもちゃんと反応してできるんですか?」という問に対して、「その瞬間だけでも本気でその相手を愛すから」と答えています。
例えその女性の見た目がよろしくなくても、どこか良い所を探して、そこをとことん愛すそうです。これと同じです。違うか。
人見知りなのに人と話せる理由
重度な人見知りの私が色んな人と対話できるのは、好かれない、すぐ忘れられる、二度と会うことはないだろう、と思っているからです。
そして、その人を楽しませようとするのは、その人が好きだからです。
そのような発想に切り替えることで、妙な取り繕いを演じることなく人と対話できる。
埼玉県は興味を持たれていない、つまり、嫌われているよりも厳しい状況です。存在を認識されていない。
それが今、好かれ始めているという千載一遇の時。
一般の埼玉県民には実感がないとは思いますが、埼玉に根差した仕事や活動をしている人は気づいているはずです。
埼玉が好かれることはないし、埼玉の何かを知ってもすぐ忘れられるし、埼玉に来たとしても二度と来ることはない。
そう考えれば、臆してる場合ではないし、自意識過剰に待ってる場合でもない。
自ら動くことが大切です。
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埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中