誰も埼玉県に興味はない【そうだ埼玉メルマガ】
誰もあなたに興味はない
あなた、自意識過剰です。
自分はそんなことはない、と、あなたは思うかもしれませんが、実はほとんどの人が自意識過剰の時代に入っています。
例えば、テレビやインターネットなど、不特定多数の人達が見るところに、あなたの顔が仮に出たとします。
自分の顔がそういったところに出た途端に、もう自分の個人情報はダダ漏れだ的に捉える人がいますが、あなたの個人情報を調べようと思うほど、みんな暇ではありません。
全国ネットだろうとなんだろうと、誰もあなたに興味はないし、関心は持たないというのが真実です。
あなたが犯罪に巻き込まれるかもしれないような有名人なら、何億もの資産を持つ大金持ちなら、ものすごい美人なら多少気にした方がいいかもしれませんが、そうでもない限り、誰もあなたに興味は持ってくれません。
私を例に挙げてみましょう。
そうだ埼玉や埼玉ポーズの件で、私は顔も名前も晒して、全国ネットのテレビ番組に、何度も何度も出演しました。
でも街を歩いてて、顔を差したことは一度もありません。
そんなのは当然で、例えばあなたは今の月9に出てる脇役の名前が出てきますでしょうか。出てこないですよね。
月9に毎週出演してても顔も名前も出てこないのに、テレビに一瞬映ったからといって、全国的に有名人になるほどのポテンシャルを自分が持っているかどうか、よく考えてから個人情報だなんだと騒がないといけません。
何が言いたいかと言うと、世の中みんな自意識過剰だ!なんて持論を熱く語りたいわけではなく、話が急転直下するように思われるかもしれませんが、「お楽しみに!」の9割は、楽しみにされていないということ。
「お楽しみに~!(*´∀`*)」・・・(´・ω・`)ハア?
あなたもきっと、この「お楽しみに!」を、色んなところで目にしていると思います。
「お楽しみに!」は、話や文の結びに使いやすいのは分かりますが、この言葉は、階段で全力でスカートを隠されたかのような、何とも言えない気持ちに相手をさせてしまう一言です。
えっ、俺、君のはそこまでして見たいなんて思ってないんだけど…というあれ。
私が記憶するに約10年くらい前、Twitterが出始めたころ、読モを中心として「ブログを更新しました!」といったツイートが、非常に多かったのを覚えています。
「ブログを更新しました!」
「ブログを更新しました!」
「ブログを更新しました!」
絶対興味がないわけです。
そしてそのブログにも
「なんと!こんど!じゅーだいはっぴょおだよーーーん!!あーん!早く言いたいよーーーん!(T_T)」
絶対興味がないわけです。
もちろん一部のファンがいらっしゃるのは分かりますし、この読モ達を否定するつもりもありません。彼女たちはいいんです。
そんなこと誰も知らないのに
問題は、この感覚を、企業、つまり会社が持ってしまう危険性を指摘しているんです。
うちの会社のイメージが…
この商品のイメージが…
このゆるキャラはこういうイメージで…
どれだけの人がその存在を認知しているか。そこを冷静に見つめなおさないといけません。
愛着があるのは素晴らしいことですが、たくさんの人に周知させていこうと思った時、その愛着が、その商品の足を引っ張ってしまうことが多々あるんです。
自分自身は「それ」が誕生して、現在に至るまでをよく知っているから、色んな思いがあるのは頷けますが、外から見れば、ほとんどの人がそれを全く知らないという認識ができないと、「それ」を広めていくべく的確な判断ができず、せっかくいいものでも、世に出ることなく終わってしまうんです。
グラビアアイドルちゃんが悩んでいる!
例えばグラビアアイドルが、こんなことをあなたに相談してきたら、どんな言葉をかけてあげるでしょうか。
「私、日本一華奢かわいいグラビアアイドルとしてやらせてもらってるんですけど、この間、私より若い、すごい小柄のカワイイ子が出てきて、その子が出てきてから色んな所で私の出番が半分くらいに減ってて、なんか、同じキャラクターの子が出てきちゃったことで、日本一華奢かわいいの称号が、日本二位になっちゃったらどうしようかと思って、今、私本気で悩んでて…」
目の前に、かわいいグラビアアイドルが本気で悩んでいます。これは大変。
あなたなら、どんなアドバイスをしてあげますか?
「君には君にしかない良いところがあるはずだよ」
「君が、華奢かわいい、の元祖なんだから、いくら後から出てきたって、そんなのは二番煎じで、君こそ永遠の一番さ」
「ライバルがいるのは実はとってもラッキーなこと。浅田真央とキム・ヨナだって、いいライバル関係だったからこそお互い切磋琢磨して、結果を出していったんだよ」
どれも素晴らしいアドバイスですよね。
それでは、答え合わせをしてみましょう。
「まず世間一般の意見を言わせてもらうとさ、華奢かわいい、とか誰も知らねーし。そんな3人くらいしかいないジャンルで一位とか二位とかやっても興味ないし、そもそもお前なんか、グラビア界全体で考えたら、相当下の方だろ」
これは、有吉弘行さんが実際その子に放った言葉です。
有吉節が効いたトークで、会場は笑いに包まれ、少しその子に同情の目を差し向けながらも「でも正直同感…」の様相を呈していました。
確かに、華奢かわいい争いも何も、そのジャンル自体誰も知らないというのが、世間一般の認識でした。
それでも、その子はテレビにも出ている子で、ファンもきっとたくさんいるんでしょうし、その子に心酔しているファンもたくさんいたとは思います。
自己満足できる数字で仕事はできない
たいていの人は、100人もファンがいれば、まるで自分が有名人になったかのような認識をしてしまいます。
Twitterやブログやメールで、大好きだよ、可愛いよ、と、連日100人から代わる代わる言われ肯定され続けていれば、自分はものすごい人気者で、売れっ子で、有名人なんだと言う充足感と、優越感に包まれてしまいます。
ほとんどの人がそうなるんです。
私は仕事柄、一流有名人気取りのタレント崩れは、ごまんと目の当たりにしてきました。
100人200人のファンがいる程度で、優越感を気取れてしまうような通常の神経の人が、トップアイドルになることはできませんし、浅田真央やキム・ヨナのようになれるわけがありません。
先述した華奢かわいいグラビアアイドルも、ここ5年はテレビにもメディアにも全く出演しなくなりました。
100人200人の人たちに認知させていきたいのか、1000人2000人なのか、10万人なのか100万人なのか、どれくらいのゴールを見据えているか。
高みを目指してる人というのは、常に外から見た自分の立ち位置を冷静に把握して、決して満足することなく、果敢に日々挑戦を繰り返しながら、精進しています。
埼玉県に関しても、誰も埼玉なんかに興味はないという前提で臨んでいった方が、きっとより良い施策が出来ると思います。
というわけで、次週のメルマガもお楽しみにねっ!
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埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中