PRは批判が出て初めてスタートラインに立てる 後編【そうだ埼玉メルマガ】
企画立案の基本
広めたい、発信したい、PRしたい、この世の中にはそんな人の思いで溢れています。
あなたにもきっと世の中に対して言いたい事が山ほどあると思います。
また、勤務先の会社の製品やサービスを広めたいと思っていると思います。
それらを発信する方法の一つにそうだ埼玉メディアや、企画立案する天下茶夜が埼玉にはいるわけですが、このメルマガではあなた自身の発信したいことをなるべく広く効率よく伝えられる方法の一部を紹介しています。
今回は、反応を予測しながらの企画立案法です。
まず100人が良いと言ってくれる方法を目指してしまうと、何をやってもうまくはいきません。
究極的に中庸になるからです。
例えば駅前を小学生が歩いています。それを人に「いいと思う?」と聞けば「え?ああ、うん…」と誰もが答えます。
では駅前を美女が水着で歩いています。それを人に「いいと思う?」と聞けば「えっ!見たい!」という人もいれば「けしからん!」「不謹慎だ!」という声も出るはずです。
何が言いたいかと言うと、駅前を美女に水着で歩かせればいいということではなく、駅前を小学生が歩いているという当たり前すぎる光景を「いいと思う?」と聞くことに意味はないということです。
批判が出ないから良い企画、ではない
駅前を小学生が歩いていて「けしからん!」「不謹慎だ!」と言われることはありません。
ただし、これをイコール「万人に愛される素晴らしい企画だ」と考えてしまう思考方法の人がすごく多いのも事実です。
いかに問題が起きないか、から考える発想法だと、駅前で小学生が歩くだけになるんです。
「いくらなんでもそんなことを面白いと思って企画を立てるわけがない」
と思うかもしれませんが、人が注目しない、伝わらない、広まらないほとんどの理由は、当たり前すぎることをやっているからなんです。
「おい、今、駅前で小学生が歩いてるんだってよ、ちょっと行ってみない?」と言われて着いて行く人はいません。
そうではなく、まず最初に何が面白いかを考えた上で、問題になりそうなことを消去法で考えていくことです。
例えば駅前に美女を水着で歩かせて問題になるなら、夏場ならいいんじゃないか。
構内をサマーキャンペーンにして水着や夏の旬のものを売ろう。そうすれば溶け込むのではないか。
それでも問題なら下だけスカートを履かせればいいのではないか。
それでもダメならハッピも着せておこう。
いや、そもそも美女の水着というのがいやらしくてダメというならイケメンはどうだろう。
スイミングスクールのお兄さんに競技用パンツで歩かせよう。
若い人の裸がダメというならおじさんのふんどしはどうか。お祭りテイストにして、ねじりハチマキにふんどしにしよう。
水着美女、イケメンお兄さん、ふんどしおじさん、インパクトの種類は違いますが、インパクトを数値化した時に、なるべく高い数値をキープできるよう現実的に可能な案に変更していきます。
ただし、仮にこの発想方法で考えていっても、最終的に「これなら100%批判は出ないな」というものになってしまっていたら、小学生が駅前で歩くだけの案にまで戻ってしまっている可能性があります。
批判が出る=目立つ=良い企画
どんなものでも、どんな考え方にも、目立つものに批判的な意見は常識的に出てくるということを知っておく必要があります。
批判が出るのが常識だとすると、PR方法を考える時に限り、批判が出ないものの方が非常識なものであり、企画としてやるべきものではないんです。
先月、そうだ埼玉ドットコムオープン以来、過去最高の「いいね」数をつけ話題となったこの記事は、
2015年02月20日
埼玉県ってだいたいこんな感じ地図まとめ【よく分かる埼玉県】
実に埼玉を面白く地図で表現したネタですが、これも「埼玉をバカにしてるのか!」「ふざけるな!」「くだらない!」など批判的な声もありました。
これまでも幾つもの記事を発信していますが、「人気記事=批判が出る記事」なんです。
PRとは人に伝えることです。
あなたが持っているその魅力を存分に発信してください。
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埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中