【それでも好き】日高屋ビール値上げへ
ライター : mariko
埼玉が誇る最強外食チェーン日高屋が、9月から生ビールの価格を310円から330円に引き上げました。
これは酒税法などの改正で6月に導入したビールの安売り規制の影響によるもの。
もともと、原材料価格や物流費の上昇、人手不足を背景とする人件費の高騰ですでにギリギリの状態だったところにこの規制がダメ押しとなった模様で、ハイボールも270円から280円に上がっています。
卸売業者や小売業者は仕入れ原価と販売管理費の合計を下回る金額で販売できなくなったため、安売りの原資だったメーカーからのリベートも減り、スーパーは先行して値上げを実施していましたが、いよいよ外食チェーンも人件費や物流費の高騰が経営を圧迫し酒類の値上げを迫られています。
鳥貴族は10月から全品均一価格280円(税別)から298円(同)に値上げすると発表しています。
串カツ田中もビールやホッピーセット、各サワーなどを390円から399円に値上げ。
俺のフレンチなどを運営する「俺の株式会社」は卸価格が安い銘柄のビールに変えることで価格を据え置いたりしているらしいですが、日高屋といえばハイボールでもウーロン茶でもあのキリンビールのグラスで来るのが馴染みだから銘柄変えるとなると大変。
ブームという名の心の豊かさを自ら見つけ出し作ってきたのは国民です。
日高屋をちょい飲み利用し始めて、今のちょい飲みブームが起きた。
やがて呼応するかのように店舗側も「それなら」ということで、国民のニーズに答えるようなサービスをブラッシュアップさせてきました。
そこに、「なんだか儲かってるらしいのお」といわんばかりの法規制。
車にしても、時代の変遷と共に価値観も変わり、小さな幸せを求め軽自動車ブームが起きた。
すると車メーカーは少しでも広く快適な軽自動車を懸命に開発。需要と供給が一致し、盛り上がってきたところで税率引き上げ。
お金に余裕のある人はともかく、ほとんどの国民は僅かな隙間を縫って少しでも快適な生活を求め、やっと見つけた小さな幸せを潰すかのようにどんどん値上げしていく。
ビールの値上げは小売店を守るためという一見まっとうな理由を打ち出してはいますが、それなら酒類だけ狙い撃ちするのはどうにもおかしい。
小売店も「結局、大手スーパーはリベートがなくとも、大量仕入れで仕入れ値自体を下げさせるのだから、価格で対抗するすべはない」という声が多い。
そもそも大手スーパーはお酒以外にも様々な商品があるため他の商品で代替もしやすい。
結局これがビール離れを加速させ、最終的には自分の首を締めていることになっているのではなかろうか。
そのうち加熱式タバコにも特別な税金をかけてきそうな気がするのです。
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カフェと本が好きな20代webライター女子。さいたま市在住。