コロナなんかに負けないゾ!アマビエとクレヨンしんちゃんが奇跡のコラボ
公式ライター : シオ・コージ
緊急事態宣言が解除となり、ようやくひと息つけると思ったのもつかの間、都内では6月2日に30名を越える感染者が発生するなどふたたびパンデミックが懸念され、小池百合子知事は「東京アラート」を発動、赤くライトアップされたレインボーブリッジが夜の東京湾に不気味にそびえている。
東京と境を接するわが埼玉県もここらでまた気を引き締めなければならないところだが、今回は県内の一企業の打倒コロナに向けたユニークな製品を紹介しよう。
疫病からの守り神が復活!
「東京アラート」のように、コロナ禍をきっかけに生まれたり一般に広まった言葉はいくつかある。
「ロックダウン」「オーバーシュート」「医療崩壊」「zoom飲み会」など多岐にわたるが、中でも自粛生活に疲れた私たちの心が、思わずなごんでしまいそうなのが「アマビエ」だ。
江戸の昔、肥後の国(現在の熊本県)の海に現われ、人々にこの先の豊作や疫病を予言、病気が流行するようなことがあれば自分の姿を絵に描いて人々に見せるようお告げを残したという妖怪だ。
見た目は人魚、または半魚人を連想させる。
今回の事態をきっかけにアマビエ様は新たな都市伝説となり、コロナから人々を救うアイコンとして復活した。
伝説の妖怪ゆえその姿かたちも確たるものではなく、ネット上でもかわいいものからグロテスクなものまで、さまざまなアマビエ像を見ることができる。
筆者もコロナから身を守ろうと願いを込めて描いてみた(下図)。
わりと誰にでも簡単に描けそうなところも人気の出た理由のひとつかと思われる。
アマビエとしんちゃんがタッグ!
そのアマビエに注目したのが、埼玉県春日部市に本社工場を持つせんべいやお菓子のメーカー、三州製菓株式会社だ。
昭和25年創業設立の歴史あるメーカーで公式HPの会社概要によれば、専門店向けの高級米菓(あられ、せんべい)、高級洋菓子(クッキー、サブレ)を製造販売、数々の賞に輝いている。
まさに春日部を代表する優良企業のひとつだが、もうひとつ春日部といえば忘れてはならないのがクレヨンしんちゃん。
とにかくもう街じゅうが、何かあるにつけことあるごとに「しんちゃん、しんちゃん」の春日部だが、商品開発にも意欲的な三州製菓は2015年にさっそくこの町一番の人気ものを取り上げ、「クレヨンしんちゃんイラスト煎餅」「クレヨンしんちゃんバウム」を発売している。
さらに今回のコロナ禍に際し、同メーカーは「みなさまのご健康と、一日も早い疫災終息の願いを込めて」、伝説の妖怪アマビエの姿をあしらった「アマビエ印刷煎餅」を開発、しんちゃん煎餅と2枚1セットで販売を始めた。
お値段は税込み270円。
外で遊ぶこともままならない子供たちにも笑顔が戻りそうな心あたたまるイラストのお煎餅。
お味のほうも砂糖がけでほんのりとした甘さだ。
アマビエとしんちゃん煎餅はここで手に入る!
さて、このしんちゃんとアマビエのコラボ煎餅、どうせなら三州製菓の直営店で手に入れたい。
市内銚子口にある同メーカーの埼玉第2工場には「親子で楽しめるファクトリーショップ」S-terrasse(エステラス)が併設されている。写真にある大きなお煎餅のオブジェが目印だ。
広い店内には今回紹介したアマビエやしんちゃんの煎餅外にも和洋とり混ぜたお菓子が並び、箱入りの詰め合わせは贈答にもぴったりだ。
ハンドメイドの教室等も開かれ、手づくり製品の販売コーナーもある。
ショップ併設のカフェではコーヒーや食事も楽しめる。
天井は高く、壁一面の大きな窓の外には青々とした緑も広がり、解放感いっぱいだ。
ランチセットやケーキセットはもちろん、毎週火曜と水曜のコーヒータイムにはメーカーの強みを生かし「おせんべい食べほうだい」のユニークなサービスも催されている。
国道バイパスからちょっと引っ込んだ工業団地の中にあるせいか、まだまだ知る人ぞ知る印象のスポット、S-terrasse。巣ごもり生活に疲れたらここに来て一服し、ついでに無病息災を願ってアマビエ煎餅を買っていかれてはいかがだろうか。
藤原啓治さん追悼企画 クレヨンしんちゃんの父親ひろしってこんな人
春日部イタリアン「ベルパエーゼ」がママ友ランチに大人気の理由
からあげグランプリ4年連続金賞受賞!春日部市の「からあげ専門店 光苑」に行ってみた
サイタマの片隅に生えた雑草ライター。県東部の地域フリーペーパーを中心に執筆。得意ジャンルは本、映画、音楽などですが、書く場所がなくてもっぱら個人ブログで発表。春日部市在住。