2016年04月22日

コバトンを守ってはいけない【そうだ埼玉メルマガ】

コバトンを守ってはいけない【そうだ埼玉メルマガ】

 


お金を動かすのはプロの力が必要

先々週、プロモーションの3段階、認知、出費、行動の話をしました。

プロモーションは認知、出費、行動の三段階で考える【そうだ埼玉メルマガ】

2016年04月08日

プロモーションは認知、出費、行動の三段階で考える【そうだ埼玉メルマガ】

認知させることに成功したら次は出費です。

イベント会場でも店舗でもオンラインでもいい。

1000円でも2000円でも、それにお金を払えるかどうかというところをクリアできてないと、やっぱりそれは人が望むものではないんです。

なのでここは、いわゆるプロフェッショナルと呼ばれるような技術力とセンスが必要不可欠になります。

その作業で対価を受け取ってきている人達のやり方は、普通のそれとはまるで違います

一見誰でも出来そうなことでも、それは幾度も繰り返された試行錯誤と失敗経験に基づいて生み出されてくるものです。

 

どうすれば人は埼玉県に来るか

そして最後が行動。

埼玉県、という括りで考えるなら、埼玉県に来るだろうか、と考える。

ネットで十分、というところを、直接来させるところまでいけるだろうか。

このようにプロモーションは、認知、出費、行動の三段階で捉えて計画を立てていくことが重要で、その入り口である認知のところで躓いてしまうと、どれだけ後の2つのプランが周到でも意味を為しません

また、「この権利はこっちの分だ」「そうなった場合はこっちの利益だ」と成功した後のことを想定した権利の主張や、「それはそっちの仕事だろう」「それはうちの仕事じゃない」など役割分担で内輪揉めをしたり責任転嫁していてもやはり成功には至りません

やる時はその瞬間だけでも全員で一丸となって総攻撃を仕掛けないとなかなか大きなものにはなりませんし、何かを仕掛ける時は、最初から全部出し切るつもりでやらないと、終わったあとに何がいけなかったかも把握できない。

うまくいかせるために慎重にやるのではなく、どれだけ盛大に負けれるかくらいの気合いで臨むくらいがちょうどいいんです。

とくに埼玉県民のような控えめな県民性の場合は。

 




くまモンが成功した理由

くまモンは誰でも使えるように使用料を無料にしています。

つまり、くまモンを使って誰でもビジネスが出来る。

ビジネス、つまりお金という、この項でも2番目にも出てくる「出費」という部分と戦略的にしっかり向き合い、うまく突き放せています。

あのモデルケースこそ公的機関が行う地域活性化の究極版で、民間人に利益を生み出すコンテンツを投下し、需要と供給を活性化させながら、自県のPRに繋げていく。

民間企業が使用する以上は、当然、利益を生み出すために企業は徹底的にユーザー目線に立ったものを制作します。

つまり、ぬいぐるみでも飲食関連にしても、それぞれその道のプロフェッショナルが扱うので、必然的に全国に溢れるくまモングッズのクオリティが断然高くなるんです。

そうすると、くまモンの印象はますます上がっていきます。

公的機関というだけでルールや事務手続きが多くて面倒なんだろうなというイメージを民間人は誰もが抱いていて、ましてや県のものを使ってビジネスするなんて考えもしないわけですが、その先入観を見事に逆手にとった

そうして、みんなに認知され、出費、行動も促せる存在となっていきました。

 

誰もいじれないコバトン

例えば埼玉県のゆるキャラ、コバトンも、何か契機があればというところですが、いじられる機会もないですし、ましてや、県のマスコットキャラクターということで、いじってはいけないオーラも感じる。

しかしこのままでは典型的な裸の王様

「ほら、健司!コバトンよ!かわいいでしょ!」

「う、うん、か、かわいいなあ…わ、わーい…」

なんてことになってしまいかねない。

子供が着ぐるみ見れば何でも喜ぶと思ったら大間違いで、実際は、小学校低学年だって気を使うんです。

例えば、コバトンに対してさいたまっちが出てきたわけですから、何がさいたまっちだこの野郎、俺が元祖なんだといじけて家出してグレて千葉県で焼き鳥屋始めるくらいの演出があってもいいかもしれません。

そこまでやればさすがにいじっていい感が出ますよね。

または桶川からスカイダイビングさせてもいい。鳥だし。

大宮から30分で人生変わる!桶川スカイダイビング体験!

2015年03月20日

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ガチャピンがもう随分前に飛んでいますが。

大事なものだから守っているつもりが、一番残酷なことをしてしまっていることがあるんです。

郷土愛にしても、また、恋愛でさえ、行き過ぎた愛情は時として危険なものに変わってしまうように、客観視した上できちんと突き放すということはプロモーションにおいてもすごく大事なことです。

今、くまモンはこの状況下で、多くの人に笑顔をもたらしています。

現在くまモンのイラストは、熊本地震の被災者を支援する目的なら、届け出さえすれば当面の間、許諾不要で誰でも使用できることになっており、様々なくまモンのイラストが世に溢れてきています。

突き放しているようで、一番大事にしている。

しかしこういう時、画が書ける人が本当に羨ましいですね。

私も頑張ってくまモンの埼玉ポーズでも描いてみようとトライしてみましたが、仕上がりとしては太った妖怪と人間のハーフみたいな非常に不快な画になってしまったので自粛しました。

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面白いのは「故郷いじり」であって「故郷自慢」ではない

プロモーションは認知、出費、行動の三段階で考える

  • 発行人 : 鷺谷政明(さぎたに まさあき)twitter
  • 埼玉県を中心に企業や自治体などの広告制作・プロモーション事業を請け負う天下茶夜代表。2014年、埼玉ポーズが生まれた動画「そうだ埼玉」を制作・公開。同年に「そうだ埼玉.com」オープン。2016年より埼玉県のトップクリエイターを集めた「埼玉県おもしろ内閣」を組閣するなど埼玉県内で様々な事業を展開。埼玉県上尾市出身。
    メディア出演 : 日本テレビ「ヒルナンデス」フジテレビ「めざましテレビ」TBS「白熱ライヴビビット」「あさちゃん」テレビ朝日「グッドモーニング」NHK「首都圏ネットワーク」TOKYO FM「Honda smile mission」FM NACK5「monaka」他

 

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鷺谷政明

埼玉ポーズ仕掛け人、そうだ埼玉.com編集長、天下茶夜代表。クリエイティブ・ディレクター。そうだ埼玉TV出演中。


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