理由がないと動けない埼玉県民【そうだ埼玉メルマガ】
広告マンの師走
あなたは私のことを、この忘年会シーズンもさぞ華やかな世界でチャラチャラ飲み歩いてるイキった広告マンのイメージをお持ちかもしれませんが、私は基本的に根暗な引きこもりの人見知りですから、今も虎視眈々と来年の仕込みをしながら日々の仕事をこなし年の瀬だろうと正月だろうと実に地味な日常なわけですが、最近は、そんな私でもお誘いを頂くことが多いので、このシーズンは各所へ顔を出させて頂いています。
このシーズン、忘年会と銘打ってあなたの会社でも、また、友人知人らとも連日飲み会が行われていると思います。
実はこの忘年会という風習は、海外ではあまりないものなんだそうです。
海外と日本の違い
ここからは私見ですが、欧米諸国が分散型なのに対して日本は爆発型だからではないかと思うんですね、ストレスに関して。
震災の時も話題になりましたが、日本人のマナーやモラルは世界的に見ると驚くべき高さで、その品位たるや世界屈指。
じゃあ日本人はそんなに生真面目かと言われればそこには疑問符がつく。
全てを画一化させることというのは何においても不可能で、人は善と悪、真面目と不真面目、これらのバランスをうまく取りながら自分を保っています。
それは社会においてもそうで、全部悪の世界なんてありませんが、同様に全部善の世界もありません。
人間を病気に落とし込む諸悪の権化とも言えるストレス、これとどう付き合うかが人を良くも悪くもしますが、このストレスを外国人は毎日適度に発散する社会であり、日本人はこれを昼と夜で分断している。
日本人は昼は真面目で、朝の通勤ラッシュに連日満員電車に押し込まれ、遅延にあっても苛立ちを抑え、冤罪被害に合わぬよう可愛かろうがなかろうが若い女性が近くに立てば身体を反らし、不満一つもらさない。
しかし夜、飲んだ帰りの電車では床に寝てしまっていたりする。
特に金曜の夜。
日本人は昼と夜で分け、さらに平日と金曜で分け、一年を年末年始とそれ以外で分ける。
つまり、ポイントで発散させる特性がある。
だからイベントが大好きで、大晦日、正月、花見、暑気払い、歓送迎会と、発散してもいい「理由」を欲する。
これは何もおじさんに限った話でもなく、若い人でも、バレンタイン、ハロウィン、クリスマスと、日本は宗教観も何も関係なくとにかく「みんなで」で「発散していい」「理由」があるイベントや行事が大好き。
何もなければ勤勉に生きることしかできないから発散欲求が強く、騒いでもいい土壌や理由を求める。
日頃から女性と抱き合ってハグしてるわけでもないし、町中や道端で他人と声を掛け合ったりもしない。
とにかくオンとオフの切り替えが強く、だからこそオフにした時の反動が強すぎてちょっとやらかしてしまう人もいますが、普段頑張ってる人なら、この時期くらいは多めに見てほしいと思いますけどね。
日本人オブ日本人
日本人オブ日本人の埼玉県民なんかはその最たる例で、常にどこかで下に見られているという意識が上乗せされるからオフの時の反動が強く、国内で最も発散場所を本能的に探している節がある。
何かとすぐ渋谷のスクランブル交差点でハイタッチしたがる奴はたいてい埼玉県民なんじゃないかと思いますね。
都内出身者でああいうことする奴見たことない。
サイタマシンデレラの時も、石を投げれば埼玉県民に当たるというほどいたし、
2016年11月01日
渋谷ハロウィンに埼玉県の終電時刻を顔に押す埼玉女子が大量発生⁉「#サイタマシンデレラ」とは?
立地的な部分を差し引いても一番ディズニーランドに行ってるのは埼玉県民なんじゃないかと思ってしまう。
古くは原宿の竹の子族も埼玉県民(と千葉県民)がかなりを占めていたという調査結果が出たところからタモリさんが竹の子族の垢抜けない服装がダサいと発言し始め、後の、ダサイタマ誕生に至っている経緯もある。
埼玉県民はとにかくミーハーで、自分のところに海も雪山もなければすぐに飛び出していく遊び上手で、県内と県外をうまく使い分けて遊んでいます。
埼玉県をイベント日だらけに
だったらいっそのこと埼玉県内に土用丑の日のごとく、勝手にイベント日を作ってしまってもいいかもしれない。
この日はこれをしていい日ですよ、する日ですよ、という。
例えば8月8日を、マッパ、真っ裸デーにする。
発散の究極。
この日は全員全裸。
人類は元々全裸だったという原点回帰をDNAに訴えかける発散デー。
夏だからちょうどいいし、この日は冷房もいらないからエコになる。
コッソリ入れ墨をしてる人は大変。
ヘソピなんかしてる女子高生も一斉摘発。
全裸だから隠し事ができない。
この日は麻薬取締官も暗躍し、マークされてる連中は変な注射跡がないか職質されるかもしれない。
ちなみに、その麻薬取締官も全裸。
性犯罪が懸念されるでしょうが町中全員全裸だと意外とそういう気は失せるかもしれない。
きれいな人を見て、かわいいな、おっぱい見たい、うふふ、そこでエロい想像をする。
しかし初対面から全裸なので想像のしようがない。パンチラもクソもない。全裸だから。
感動、笑い、恐怖、そしてエロスも、結局、人を一番衝き動かすのは想像力。
その想像力を真っ裸デーは全て掻き消してしまう。
だからこれで言うと一番良くないのは水着デーとか下着デー。
これだと単純に想像力を助長するだけなので性犯罪を誘引しやすい。
何でも中途半端が一番良くなくて、あまりにやりすぎだから一歩前に留めようとするのが実は一番危険というのはこういうこと。
こうなると国内どころか世界的にも否が応にも話題になる。
埼玉県のPRなんか今後一切する必要なし。
一発で世界的に有名な町になる。
あり得ないですね。
終戦記念日ちょい前にあの県は何やってんだと県全体が炎上するでしょう。
じゃあ「そうだ埼玉」が生まれた9月6日をダンスデーにする。
学校のベルは終始4つ打ちで、昼休みは各市町村にある防災無線からテイラースウィフトあたりが延々流れ、電車はEDMがかかって車内のモニターには外国人がプールサイドでパーティしてるPVが映されクラブ状態。
その日は各地でダンスイベントも実施されネットもテレビも全部ダンス。
NACK5もずっとクラブミュージック。
また、この日はストリートミュージシャンのパフォーマンスが広範囲で認可されるので、そこら中が音やダンスが溢れ返る。
埼玉県民が踊るというより、ダンスが埼玉をジャックする。
音に合わせて身体を動かさぜるをえない日常を作るのがこのダンスデー。
この日はこれをするんだよ、みんなやってるよという働きかけをすると最初は嫌がる素振りを見せるも慣れてしまえばノリノリで参加するのが埼玉県民。
明後日はクリスマス・イブですが、そもそもサンタクロースの起源であるセントニコラオスの命日は12月6日なのにキリストの降誕日と一緒くたになったし、サンタの赤い服のイメージが浸透したのはコカ・コーラ社の宣伝広告からだし、世界もなんとなく騒ぎやすい方向へ動いてきた歴史があります。
街全体がクリスマスの雰囲気に包まれますが、街全体が全裸、じゃなかった、ダンスの雰囲気に包まれる日があってもいいかもしれません。
今日公開された埼玉県久喜市の1000人クッキーダンスは、まるで一つの市がおもちゃ箱になったような、3000人超の市民が踊りまくってます。
ダンスデーはこんなイメージですね。
あなたは何の日があったら楽しいと思いますか。
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埼玉ポーズを作ったクリエイティブ・ディレクター / SNS総フォロワー12万人 / 小説『ブルーハーツを聴かずに親父は死んだ』web連載中