社会福祉士から見た埼玉県の発達障害支援状況
そうだ埼玉.com公式ライター : うらのしん
埼玉県の発達障害支援
うらのしんです。
私はライターやDJ活動をする傍ら、普段は社会福祉士と精神保健福祉士という国家資格を活かして働いています。
本日お伝えしたいのは、社会でも少しずつその言葉が認知されつつある「発達障害」について。
最近では、ご自身のエピソードを公表する著名人も増えているのをご存知でしょうか?
今日は、埼玉県の発達障害支援状況と、身近な方から相談されたときに役立つ情報も一部交えながら、その辺りに触れていきたいなと思います。
そもそも発達障害って何だろう?
厚生労働省のサイトによると、発達障害は自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などいくつかのタイプに分類されています。
生まれつき脳の一部の機能に障害があることから起因していて、同じ障害でも人によってまったく違うということも少なくありません。
出典 : TSUTAYA
2006年12月に公開された映画「モーツァルトとクジラ」は、私が好きな俳優“ジョシュ・ハートネット”が出ておりますが、こちらも発達障害にフォーカスした作品となっています。
発達障害を公表している著名人
「障害」というとネガティブなイメージをもたれる方も多いかもしれませんが、発達障害のある方には抜きん出た才能を発揮する方もいます。
過去の偉人にも、発達障害が疑われた方が多くいたという話は有名です。
近年、ここ日本でもご自分の病気や障害を公表する方が少しずつ増えてきており、俳優の栗原類さんもその一人です。
出典 : カドカワストア
2016年10月6日には書籍「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」を出版されています。
海外に目を向けてみるといかがでしょうか。
日本でも人気を誇り、グラミー賞受賞歴もあるアメリカのロックバンド、「Maroon 5(マルーン・ファイブ)」のボーカルであるアダム・レヴィーンも、自身がADHD(注意欠如・多動性障害)であることを公表しています。
出典 : billboard
こういった著名人の公表は、多くの方を勇気づけたり、発達障害そのものへの見方を変えるエネルギーとなっています。
埼玉県で進む発達障害支援の拠点づくり
埼玉県(さいたま市を除く)が整備を進めている発達障害の支援拠点(2017年2月現在)がこちら。
・中核発達支援センター(3か所)・・・発達障害の診療・療育の拠点
→毛呂山町・松伏町・熊谷市
・地域療育センター(9か所)・・・専門職が個別療育を提供
→川口市・川越市・寄居町・志木市・越谷市・桶川市・入間市・久喜市・秩父市
・発達障害者就労支援センター(4か所)・・・就労支援をワンストップで提供
→川口市・草加市・川越市・熊谷市
ご覧いただくとおり、県内各所に少しずつ拠点ができ始めています!
2017年1月には埼玉県発達障害総合支援センターが開設
JRさいたま新都心駅西口から徒歩7分、JR北与野駅東口から徒歩約10分のところ(小児医療センター南玄関3F)に、2017年1月、「埼玉県発達障害総合支援センター」が開設されました。
2017年1月14日に開設記念講演があったので、現地に足を運んでみました。
さいたま赤十字病院の奥側に「埼玉県立小児医療センター」があり、ここの3Fになります。
建物内には様々な機関が入っていました。
講演会でも話がありましたが、発達障害総合支援センターの業務は大きく分けると以下の5つ!
・「人材育成」
・「家族や支援機関の支援」
・「支援機関の支援」
・「電話相談」
・「情報提供」
埼玉県ホームページでは、発達障害に関する情報や 研修のほか、「発達障害医療機関リスト」も掲載されていますので、専門のお仕事をされている方などはご参考まで。
こういった色々な取り組みが積み重なって、「住みやすさ」や、埼玉への「愛着」が育まれることを願っています。
さいたま新都心に子どもを連れていくならここ!コクーンシティ「あそびのせかい」は子どもの楽園だ
全国障害者スポーツ大会に出場する埼玉県バレーボール代表チームに突撃取材!
この記事が気に入ったらいいね!しよう
そうだ埼玉.comの最新情報をお届けします。
DJ / ブロガー / 子育て奮闘中のパパ。パパ目線でローカルネタを取り上げていきます!さいたま市在住。